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メールマガジンバックナンバー

第427号☆6月12日 国会は暗雲がただようような閉塞感が…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2011/6/12 第427号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 梅雨で湿度の高い日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。――衆議院宿舎の私の部屋の湿度計を見ると、だいたい60度前後です。かなり湿っぽいですね。乾燥している冬は20〜30度です。私は、乾燥しすぎるより、湿度の高い方が喉などに良いような感じがしますが、皆さんはどうでしょうか。
 先日、メキシコ議会議長の訪日団の皆さんとお話ししました。衆議院議長がメキシコの国会議長を招待したからです。同行した議員に、「日本の梅雨はどうですか」と聞くと、「メキシコの方がカラッとしている」と言ってました。メキシコでは、雨季と乾季があるようですが,年間を通じて湿度の低い気候だそうです。

 さて、国会議事堂のなかには、暗雲がただようような閉塞感が広がっています。自民、公明、たちあがれ日本の野党3党が共同提出した内閣不信任決議案が、6月2日午後の衆院本会議で否決された後、この1週間は、大連立と菅総理が退陣をめぐる議論が堂々巡りしてきました。
 6月22日までの会期は、延長されるのか閉じるのか。菅総理が辞める「メド」はいつか。第二次補正予算案はいつ出すのか、その規模と内容はどうなるのか、等々。――いずれにしても、まずは与党がどうするのか、はっきりさせるべきです。党内で決着をつけていないことが、政治全体の閉塞感を広げているからです。そのうえ、事態を逆手に取った自民・公明の政略的攻撃があります。……
 それにしても、被災地のことをほったらかして、いつまで足の引っ張り合いをしているのか。――これは、多くの国民の共通感情ではないでしょうか。

 表向き対立しているように見えて、じつは裏側で水面下の「交渉」がおこなわれていた。これも事実です。――民主、自民、公明3党は、2011年度税制改正関連法案のうち、従業員を増やした企業の法人税を減らす「雇用促進税制」や、非営利組織(NPO)に寄付をした人に対する税制上の優遇措置の拡充などに限り、月内に成立させることで合意しました。――ところが、そのなかに、大金持ち優遇の証券優遇税制をちゃっかり盛り込んでいたのです。
 しかも、消費税大増税の足音がヒタヒタと近づいています。政府税制調査会がすすめる消費税の大幅増税に向けた議論は、ますます危険な傾向を強めています。2015年度までに消費税を5%増税し、さらに将来は社会保障費をすべて消費税で賄うとしていますが、その説明資料によれば、増税する5%のうち“社会保障が増える分”は1%分しかありません。これでは、「社会保障のため」という口実も、まったくデタラメだったことを、証明しているようなものです。

 私たちは、どのような新局面が生まれても、国民の立場に立って、しっかり対応できるようにしておかなければなりません。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆

 どさくさ紛れに証券優遇税制の延長ねらう
                    (「奮戦記」11.06.09より)

 閣議決定される予定の税制法案の内容が明らかとなりました。――民主、自民、公明の3党が、衆院で審議中の平成23年度税制改正法案のうち、今月末に期限が切れる租税特別措置など一部を切り離した関連法案を月内に成立させることで合意したからと報道されています。
 そのなかに、2011年末で期限切れになる予定だった「証券優遇税制」を2013年末まで、2年延長することを盛り込んでいます。本来一律20%(所得税15%、住民税5%)の税率だったのですが、10%(所得税7%、住民税3%)に軽減されています。
 そのため、たとえば配当に対する優遇税制では、トヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長が減税だけで1億1176万円、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊名誉会長が1億825万円、京セラの稲盛和夫名誉会長が8167万円など、それぞれ巨額の減税を受けてます。こんな典型的な大金持ち優遇税制を、どさくさ紛れに2年間も延長するなど、とんでもないことです。
 日本共産党は、証券優遇税制をただちに廃止し、株の譲渡益(売買益)や配当にかかる税率を本来の20%に引き上げることを提案しています。株で得た所得についても、将来的にはほかの所得と合わせて税が課せられる総合課税とすべきです。庶民の少額投資には大資産家とは区別して税負担の軽減を図ることを提案しています。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【11.06.12】消費税大増税は“逆進性”をエスカレートさせる
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110612-174025.html
【11.06.11】東日本大震災被災者の銀行ローン債務免除を求める緊急集会
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110611-104559.html
【11.06.10】被災地企業の選別・切り捨ては許されない!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110610-185940.html
【11.06.09】どさくさ紛れに証券優遇税制の延長ねらう
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110609-150703.html
【11.06.08】被災者の要望に応えよ!――財金委で質問
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110608-143920.html
【11.06.07】「辞任時期」と「大連立」をめぐる駆け引きが激化
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110607-174409.html
【11.06.06】「不信任案」が否決されたら、なぜ「大連立」なのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110606-141908.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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