奮戦記
【11.06.06】「不信任案」が否決されたら、なぜ「大連立」なのか
先週、自民・公明が出した「内閣不信任案」が否決された後、急速に動き出したのが「大連立」の動きです。――なぜ、そうなるのでしょう。
民主党内部の“菅おろし”の動きと、自民党の“菅さんが辞めれば協力する”という意向が一致したから、とも言えるでしょう。
しかし、それ以上に重大なのは、民主党と自民党の間にある危険な「共通項」です。
ひとつは消費税率の引き上げです。
自民党は、昨年の参議院選挙で消費税10%を掲げ、最近は、政府・民主党が2015年までに消費税を10%に段階的に引き上げる方向を明らかにしています。
ふたつは、日米同盟強化路線にもとづく普天間基地の辺野古移設の問題です。
この点では、本質的な違いはありません。
みっつは、選挙制度の改悪です。
比例代表制度の大幅削減で共通しています。
これらの方向で、大連立の巨大与党勢力がごり押ししたら、日本の民主政治は吹き飛んでしまいます。絶対に認めるわけにはいきません。
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