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メールマガジンバックナンバー

第421号☆4月24日 愛知6区衆議院補欠選挙と統一地方選挙後半戦の投開票日

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2011/4/24 第421号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 桜が散って、さまざまな美しい春の花がいっせいに咲き誇る春爛漫の季節になりました。議事堂のまわりの木々も、新芽が顔を出し緑がまぶしいほどです。皆さんのところはいかがでしょうか。

 今日は、愛知6区の衆議院補欠選挙と統一地方選挙後半戦の投開票の日です。昨日も私は、愛知6区の日本共産党公認・かわえ明美候補の応援をおこない、愛知県犬山市と静岡県三島市の市議会議員候補の応援に入りました。一日中、雨が降り続くなかで街頭からの訴えは10数回に及びましたが、風もあるなかで傘をさしたり、レインコートを着ての演説は、それなりにたいへんでした。――被災地では選挙が延期されていますが、結果がどう出るか、全国的な朗報を期待したいと思います。

 選挙の争点のひとつとなったのは、原子力発電をどうするかです。なかでも、静岡県御前崎市にある中部電力の浜岡原子力発電所は、東海地震の予想震源域にあり、活断層の直上にあります。「世界一危険な原発とも言われており、即時停止すべきだ」という訴えは共感を広げました。
 福島第一原発の最大の教訓の一つは、大きな津波に対する備えができていなかったことです。原子力発電所の電源と原子炉の冷却機能が、津波で破壊されたからです。
 浜岡原発のばあいは、どうでしょう。想定している津波はわずか8mにすぎません。中部電力は、海側の砂丘が10〜15mあるから大丈夫と説明していますが、とても納得できる話ではありません。砂丘は津波を防ぐのに十分ではないからです。

 過去に、どのような津波が襲ったでしょうか。地震津波研究者として有名な山下文男さんは、いまから500年以上前の1498年(明応7年)にマグニチュード8.2〜8.4といわれる巨大地震・明応の大地震が起こっていると紹介しています。――「震害はそれほどでもなかったが津波が発生して紀伊半島から房総半島にかけての海岸が大津波に襲われ、伊勢の大湊で溺死5000人、志摩で1万人、静岡の焼津地方ではなんと2万5000人が死んだと記録されている」と。この数字は、オーバーだという説もあるそうですが、「それにしても、浜名湖の海岸に近い方が陥没して海とつながったのもこのときの地震の仕業であるから、推して知るべしであろう」と書いています(山下文男著『太平洋戦争秘録―隠された大震災』)。
 明応地震を研究した故飯田汲事・名古屋大名誉教授は、被害地の範囲や標高から、津波の高さを志摩半島で8〜15mと分析しています(4月7日付「中日新聞」)。津波は、推定で最大15mとされているのですから、いまの対策ではとても対応できません。

 そのため、静岡県の川勝平太知事は「津波対策は根本的にやり直す必要がある。浜岡原発の近くに東名高速道路や新幹線が走っている。原発事故があれば日本の大動脈が失われかねない」と指摘し「沿岸に立地する原発は廃炉にすべきだ」と主張しています(4月22日付「毎日新聞」)。静岡県の湖西市の三上元市長も、浜岡原発の「即時停止」を求めています(4月22日、47NEWS)。

 政府も電力会社も、これらの声に応えるべきではないでしょうか。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆

 議運委理事会で本会議決議の扱いを議論
                    (「奮戦記」11.04.21より)

 衆院議運委員会の理事会で、明日の本会議で提案される決議案の扱いについて議論しました。本会議で提案される決議案は「東日本大震災に関する決議案」「東日本大震災への国際的な支援に対する感謝決議案」「日独交流150周年決議案」の3本です。
 このうち、「東日本大震災に関する決議案」について、私は、最低限2点を盛り込むように提案してきました。
 ひとつは、復興計画について、被災者の生活再建と地域社会の再建を基本とし、計画を上から押しつけるのではなく住民の意見を尊重し合意を得てすすめることです。ふたつは、原子力行政について、事故についての反省、原発の総点検、政策の見直しなどを盛り込むことです。残念ながら、この提案は取り入れられませんでしたので、震災決議案は不十分であり弱点を持つものとなりました。そのため、共同提案には加わらず、態度としては賛成します。「東日本大震災への国際的な支援に対する感謝決議案」については、賛成であり、共同提案者になります。
 日独交流150周年決議案」については、当初、議運理事会に提示された決議案は、「両国はその侵略行為により、近隣諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えることとなった」と「侵略行為」に言及していました。ところが、その後に提出された決議案は、「侵略行為」が完全に削除され、「各国と戦争状態に入り多大な迷惑をかけるに至り、両国も多くの犠牲を払った」と書き換えられたのです。
 これは、到底容認できるものではありませんので、この決議案には反対します。私は、明日の議院運営委員会では、この立場で意見表明をするつもりです。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【11.04.24】「政党助成金を返上して復興財源に充てよ」の声ひろがる
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110424-182712.html
【11.04.23】雨のなか愛知県犬山市、春日井市、静岡県三島市で街頭から訴え
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110423-140000.html
【11.04.22】財金委で質問し議運委で発言しました――被災者支援税制、震災決議、日独決議
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110422-145618.html
【11.04.21】議運委理事会で本会議決議の扱いを議論
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110421-204130.html
【11.04.20】財金委で預金保険法等改定案に反対討論
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110420-180712.html
【11.04.19】財金委で原発輸出促進法案に厳しく反対しました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110419-175416.html
【11.04.18】見直すべき原発を、なぜ世界に売り込むのか!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110418-213746.html
【11.04.17】後半戦スタート――春日井、犬山、岐阜で9人の候補を応援
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110417-205141.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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