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メールマガジンバックナンバー

第446号☆10月30日 国民に不利益をもたらすことを、ひとつひとつ告発して

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2011/10/30 第446号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者に皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 近畿や東京地方で「木枯らし1号」が吹いて、急に冷え込んだと思ったら、今度はポカポカした小春日和になるなど、寒暖の差が激しい季節になっています。皆さんは、どのようにお過ごしでしょうか。
 臨時国会が始まり、10月28日(金)に第3次補正予算案が提出され、本会議で野田総理大臣の所信表明演説と安住財務大臣の財政演説がおこなわれました。いよいよ明日31日(月)から、各党の代表質問が始まります。

 衆議院の本会議場で総理の演説を聴いていて、何となくむなしい気持ちになったのは私だけでしょうか。――野田総理の口から「希望の種」「希望の芽」「希望の花」など「希望」という言葉が9度も出てきたのに、それを裏付ける具体的な政策があまりにも貧弱だったからです。
 それどころか、震災復興に名を借りた庶民増税の押しつけ、環太平洋連携協定(TPP)への参加、米軍・沖縄普天間基地の辺野古「移設」など、被災者・国民にとって災厄をもたらすものばかり並べられました。日本共産党の志位和夫委員長は、「まこうとしているのは、多くの国民に災いをもたらす『不幸の種』ばかりだ」と手厳しく批判しました。まさに、言い得て妙です。

 この間、各委員会で大臣の所信表明に対する質疑が行われました。私は、26日(水)に財務金融委員会で安住財務大臣に質問しました。テーマは、「子ども手当の差押え問題」です。これは、小さなことのように見えますが、国民の基本的権利に係わるきわめて大事な問題なのです
子ども手当は、「平成23年度における子ども手当の支給等に関する特別措置法」によって支給されています。この法律の第14条(受給権の保護)で、「差し押さえ禁止」とされています。ところが、自治体の地方税徴収の実態を見ますと、児童手当や子ども手当が銀行口座に振り込まれたとたん、それを差し押さえることが少なくありません。総務省は、それを容認してきました。
 その理屈は、児童手当を受ける「権利」は、児童手当法に基づき差し押さえが禁止されているが、同手当が銀行口座に振り込まれた後は、その性格は「預金」に変化をし、差し押さえは禁じられていないというものです。――つまり、「権利」は差押えが禁止されているが、「預金」の差押えは禁止されていないという理屈です。私には、“屁理屈”にしか思えません。

 この点について以前、与謝野馨財務大臣に質問したことがあります。そのとき、与謝野大臣は、「権利の差し押さえはいけないけれども、具体的に支給されたものが実際使用できなくなるような状況にすることもまた禁止されているというふうに解釈することが正しいと私は思います」と答弁したのです。なかなか良い答弁でした。その後、菅直人財務大臣にも質問しました。菅財務大臣は「実質上、ほとんど残高のない口座に振り込まれたものまで、まさにねらい撃ち的に差し押さえるというのは法の趣旨に反する」と答弁しました。26日の質問では、安住大臣も「同じ考えでございます」と答えました。明快です。

 ところが、答弁に立った福田総務大臣政務官は「気持ちは同じ気持ちでございますが、しかし、考え方がそのとおりいくというふうにはいかないと思っております」「ぴったりイコールというわけにはいかない、こう思っております」と、訳の分からない答弁をしたのです。答弁席を見ると、後ろから総務省の官僚が、紙を渡したり説明したり。……総務省が、これまでの考えを、政務官に伝授しているのです。
 私は、次第に腹が立って、具体的な事例をあげて「是正するのが本来の総務省の役割だ!」と、語気を強めました。さすがに、安住大臣も「与謝野大臣や菅大臣が申し上げた事例で言えば、これはちょっとねらい撃ちに当てはまるのではないかなという気がしております」と答えざるをえませんでした。

 民主党政権が、自民党に先祖返りしつつある。このようなときこそ原点に戻って、国民に不利益をもたらすことを、ひとつひとつ告発して正していく。……これも、国会議員のつとめなのだと思います。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 TPPで民主党幹部が相次いで暴言!
                    (「奮戦記」11.10.29より)

 TPP(環太平洋連携協定)に関連して、民主党の幹部が相次いでとんでもない暴言を吐いています。
 前原政調会長は長野県軽井沢町で、TPP問題を念頭に、「不満を持つ人に配慮すれば、政策は前に進まず、与党の責任を果たせない」と述べ、交渉参加に慎重な議員を批判したといいます。しかし、TPP参加に反対する議員は少なくありません。それに配慮するのは、当たり前のことではないでしょうか。
 また、仙谷由人政調会長代行は、その会合で講演し「農協がTPP反対をわめいて走っている。ちゃんとものの分かる人を何人かつかまえて応援団をつくっていく」と述べ、全国農業協同組合中央会(JA)の姿勢を批判しました。
 「わめいている」とは、何という言い草でしょうか。TPPで被害を受ける立場の人々をまったく理解せず、それを押しつぶそうとする暴言です。何が何でも、TPP加盟を強行しようとする強権的な姿勢は、民主主義の政治とは相容れません。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【11.10.30】小選挙区制の本質的欠陥を放置して何が改革か
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111030-190215.html
【11.10.29】TPPで民主党幹部が相次いで暴言!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111029-225222.html
【11.10.28】本会議で野田総理が所信表明演説
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111028-155508.html
【11.10.27】全商連の緊急院内集会で挨拶、母親大会の財務省要請に同席
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111027-154824.html
【11.10.26】被災地で子ども手当を差押え――実情を把握し対応
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111026-225310.html
【11.10.25】議運・庶務小委員会でウィルス感染の報告
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111025-080504.html
【11.10.24】新宿駅西口で各界連が庶民増税反対の街頭宣伝
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111024-141718.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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   佐々木憲昭WebSite: http://www.sasaki-kensho.jp
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