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メールマガジンバックナンバー

第445号☆10月23日 臨時国会は重要な案件が目白押し

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2011/10/23 第445号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
 コスモスが美しく咲き誇る、清々しい季節になりました。しかし放射線の影響を考えると、安心して暮らせる日々が訪れるのは、まだまだ先になりそうです。

 10月20日(木)に臨時国会が召集されました。会期は12月9日までの51日間です。――今年は、国会を開いている期間が長いですね。大震災もあって通常国会が8月30日まで70日間延長されました。そして、9月に野田内閣が誕生した後、臨時国会が13日から30日まで開かれ、さらに10月20日に再び臨時国会が召集されました。国会を開いている期間は、近年にない長さだそうです。――事実上の通年国会となっていますが、問題はその内容です。
 今度の臨時国会は、第三次補正予算案が最大の焦点となります。しかし、見逃せない重要な案件が目白押しです。ひとつは、憲法改定を発議・審査できる憲法審査会が始動し始めたことです。ふたつは、衆議院で選挙制度についての各党協議会が始まったことです。みっつは、復興増税だけでなく消費税の大増税が、いよいよ政治の中心舞台に躍り出ようとしていることです。

 国会召集日の20日の本会議で憲法審査会委員の選任を、日本共産党と社民党の反対を押し切って、民主党、自民党、公明党などの賛成多数で強行しました。
 私は、それに先立ち議院運営委員会で、憲法審査会の始動に反対する意見表明を行いました。――もともと、審査会設置を法定した2007年の国民投票法=改憲手続法は、自民・公明による「強行採決」で成立させられたものです。これにたいして、多くの国民と民主・共産・社民の野党が厳しく抗議したため、憲法審査会は実質的なスタートを切ることができませんでした。
 しかも安倍内閣は、2007年の参議院選挙に「憲法改正」をマニフェストのトップに掲げて臨みましたが、国民から「改憲ノー」の審判を突きつけられ、歴史的な大敗を喫したのです。国民がもとめているのは憲法を変えることではありません。

 いま必要なのは、日本国憲法を震災からの復旧・復興に生かすことです。憲法25条の生存権、13条の幸福追求権などの精神にたって、「二重ローン」の解消、医療・福祉機関の再建などにとりくむこと、福島原発事故についても国・東電が線引きすることなく被害の全面的な補償をおこなうことです。
野田総理は、9月15日の参院本会議で。「憲法を遵守し、現行憲法下で最善を尽くす」。「震災復興など喫緊の課題が山積しており、憲法改正が優先課題とは考えていない」と答弁したのです。これは、現状を見れば当然ではないでしょうか。
 私たちは、日本国憲法を震災復興に生かすという立場に立って、しっかりたたかわなければなりません。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆

 選挙制度改革で何が問われているのか!
                    (「奮戦記」11.10.22より)

 衆議院の選挙制度改革に関する2回目の各党協議会が開かれ、各党が基本的な考え方や改革案を提示しました。
 今回の各党協議の発端となった3月23日の最高裁判決は、「1人別枠方式が違憲」というものでした。この判決は、現行の小選挙区比例代表並立制を前提とし、その枠内で、小選挙区の定数配分を各都道府県に「1人別枠」で配分する規定を違憲と判断したものです。この指摘自体は当然ですが、そのことで、この小選挙区制がもっている本質的な欠陥が是正されるものではまったくありません。
 小選挙区制が導入されて、これまで5回の総選挙が行われましたが、その欠陥はいよいよ明らかです。議席に結びつかない「死票」が、多くの選挙区で過半数を超え、4割台の得票で7割もの議席を占有するなど、比較第1党に有利に民意をゆがめる最悪の反民主主義的な選挙制度であることがはっきりしました。
 各党協議の中で、自民党と民主党以外のほとんどの政党が小選挙区制は政治の劣化を生み、民意を切り捨てるものだと批判しました。
 これに対して、いちばん民意を正確に反映するのが、比例代表制度です。この比例代表定数を削減しようとする議論がありますが、比例代表の定数を削減すれば、小選挙区の比重を相対的に高める結果となり、現行制度の本質的欠陥をなおいっそう拡大し、民意を切り捨てるものとなってしまいます。
 選挙は、民主主義の土台ですから、多様な民意を正確に議席に反映する比例代表制を中心とした制度に改めることが、どうしても必要なのです。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【11.10.23】政党助成金を受け取って、国民には増税押しつけか!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111023-163401.html
【11.10.22】選挙制度改革で何が問われているのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111022-183637.html
【11.10.21】国民大運動実行委員会の国会請願デモを激励
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111021-152231.html
【11.10.20】臨時国会召集――議運委で憲法審査会始動に反対
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111020-163258.html
【11.10.19】憲法審査会を始動させることに反対。愛知の皆さんと政府交渉
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111019-192818.html
【11.10.18】看過できない、復興大臣の「逃げなかったバカなやつ」発言
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111018-203122.html
【11.10.17】政府が衆院議運理事会に臨時国会20日召集を提示
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/111017-232109.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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