メールマガジンバックナンバー
第411号☆2月11日 何が起こるか分からない状況に…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2011/2/11 第411号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
東京でも雪が降ってきました。――気象庁の気象情報によると、西日本と東日本では、明日にかけて広い範囲で雪が降り、山地を中心に大雪となる見込みです。太平洋側の平野部でも大雪となる所があるそうです。積雪や路面凍結による交通障害、暴風雪や高波に警戒を呼びかけています。十分に注意しましょう。
衆院予算委員会の審議が始まって、すでに10日ほど経過しましたが、民主党の議員は何となく元気がありません。政権交代後のあの意気揚々とした高揚感はどこかに消えてしまい、沈鬱な閉塞感が重く広がっているようです。
ここにきて予算委員会は、ひとつの山場を迎えています。野党側は、小沢一郎元民主党代表などの証人喚問を求めてきました。ひとつの期限として、中央公聴会の開催を議決する前に民主党としてどう対応するか求めました。――中央公聴会というのは、さまざまな分野の方々から、予算案について意見をお聞きする場です。それを実施するためには、少なくとも1週間前には議決しなければなりません。公述人を選任して連絡したり意見陳述の準備時間も必要だからです。
民主党は、中央公聴会を来週18日(金)に開きたいと言い、10日(木)に議決をしたいと提案しました(11日は休日ですから)。しかし、小沢氏の国会説明(証人喚問)をどうするか、まったく応えていません。それがはっきりしないのに、野党が議決に応ずることはできません。結局、議決は来週に先送りになりました。
同時に、民主党内で動きがありました。――菅総理が、10日夕方、首相官邸で民主党の小沢元代表と約50分間会談したというのです。菅総理は、小沢元代表が強制起訴されたことを受け、「裁判の決着がつくまで党を離れたらいかがか」と自発的な離党を求めたそうです。しかし、小沢氏は拒否し会談は決裂しました。これを受けて、党執行部は来週の月曜日(14日)の党役員会で、小沢元代表の裁判が終わるまで「党員資格停止」する処分を下すことで最終調整に入ったと報道されています。それをめぐって、党内の亀裂も大きく広がっています。
「産経新聞」のネットニュース(2月11日0時42分配信)によると、菅総理との会談を終えた小沢氏は、夜、東京・大手町の料理店で鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長と夕食をともにしたそうです。そこで小沢氏は、菅総理の印象についてこうのべたそうです。「菅さんの表情がいつもと違っていたなあ。ボソボソって感じで話をして。相当まいっているのかな…」と。民主党小沢派の中堅議員は、「3分の2をかき集めようと必死になっているのに何でそれを壊すようなことを…。ネジがずれてるんじゃないの?」と言ったと報道されました。
衆参で与野党が逆転していますから、衆院で法案の再議決を可能とする3分の2の議席確保には318議席以上必要です。来年度予算案は、憲法60条で衆院の優先が定められています。衆院の過半数で可決されれば国会を通るでしょう。しかし、予算執行に不可欠な特例公債法案や国税法案など予算関連法案は、参院で否決されれば衆院で再議決するしかありません。
現在、衆院の与党系議員は313議席です。3分の2にはあと5議席必要です。たとえ社民党の衆院6議席が、賛成に回れば通る見通しも出てきます。しかし、そうなっても小沢派が反発して「欠席」したり「反対」すれば、法案が通らないこともあり得ます。――小沢氏に近い中堅は、諦め顔でつぶやいたと報道されました。「もう予算なんて通らない。内閣総辞職だろう。そうじゃなかったら民主党解散だな…」と。――こういうのを“自暴自棄”というのでしょう。3月末に向けて、何が起こるか分からない状況となってきました。
◇◆今週の「奮戦記」より◆
同じ方向で「激論」――民主・自民の党首討論
(「奮戦記」2月11日付より)
一昨日行われた民主党菅総理と自民党谷垣総裁の党首討論は、表向きは激しいやりとりがおこなわれたように見えました。しかしその内容をみると、政策がほとんど同じ方向を向いていることは明らかです。
たとえば自民党の谷垣総裁が、消費税の増税法案を「平成23年度中に出さなければならない」と言えば、菅総理も基本的には「これにそって進めていきたい」「何らかの法的な対応をしなければならない」と述べ、同調しました。
そのうえで自民党谷垣総裁は、消費税増税が「民主党のマニフェスト違反」だと指摘し、消費税引き上げの新しいマニフェストをつくって選挙をやることを提案したのです。「基本的にこの問題は一致したということになったら、選挙の後、勝った方がそれをやって、負けた方も負けたから腹いせいだなんというようなことはもうやめにする」と言いました。
こうなると、自民党が民主党に公約違反をせまり“消費税増税で突っ走れ”とけしかけ、民主党はそれを受け入れる決意を固めたことになります。
激しくやりあっているように見えても、政策の中身では同じ方向を向いているとしか、言いようがありません。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【11.02.11】同じ方向で「激論」――民主・自民の党首討論
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110211-125118.html
【11.02.10】仕事よこせ!建設首都圏共闘の国会請願デモを激励、保険医協会から要請
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110210-175644.html
【11.02.09】消費税をなくす会で増税めぐる国会情勢を報告
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110209-154326.html
【11.02.08】財務金融委員会の理事懇談会が開かれ日程協議
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110208-203914.html
【11.02.07】陸山会事件で元秘書3人初公判――検察が冒頭陳述で「裏金隠し」と指摘
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110207-170602.html
【11.02.06】柳沢氏が主張する消費税率15%になったら
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110206-162551.html
【11.02.05】民主党・菅内閣が自民系増税派を取り込む“異常”
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/110205-232115.html
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