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メールマガジンバックナンバー

第387号☆8月9日 臨時国会は、8日間の会期を終え…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2010/8/9 第387号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。

 昨夜から少し雨が降って、暑さがやわらいだような気がします。皆さんは、お変わりありませんか。
 1年前には、こんな暑いときに解散・総選挙で外を走り回っていたのですから、実に無謀なことをやっていたものです。──「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉があります。…無念無想の境地にあれば、どんな苦痛も苦痛と感じないという意味なのだそうですが、私などは、とてもそんな境地にはなれません。暑いときは「あっつ〜い!」と騒ぎまわり、痛いときは「いた〜っ!」と大声を出す煩悩のかたまりです……。この言葉は、もとをただすと1582年、甲斐国の恵林寺が織田信長に焼き打ちされた際、快川紹喜(かいせんじょうき)という禅宗のお坊さんが残したものだそうです。織田信長の軍勢が攻めてきたとき、武田側の武将をかくまって織田勢の焼き討ちにあい、「安禅必ずしも山水を用いず、心頭滅却すれば火も自ら涼し」を辞世の句として残し、武田の残党とともに焼死したのだそうです。この台詞の元になったのは、唐の杜荀鶴(とじゅんかく)という詩人の言葉です。

 臨時国会は、8月6日に8日間の会期を終えました。その後も、この暑いなか国会議事堂のなかを走り回っている政治家がいます。民主党の議員たちです。「菅さんを引きずりおろして別の顔に変えよう」というグループと、「菅さんでいいじゃないか」というグループが、「目を輝かせて」というより「目を血走らせて」党内多数派獲得のために走り回り、国民の暮らしは二の次、三の次というのはいかがなものでしょうか。2つの大政党は、党首の選び方まで同じではありませんか。果たして、これでいいのでしょうか。
 昨年の政権交代以後、民主党政権の政策をみると、次々と自民党に「先祖返り」しているありさまです。──消費税率の10%への引き上げ、沖縄県名護市辺野古での米軍新基地建設、さらには、大企業・大資産家優遇を「聖域」化する姿勢、等々。多くの国民は、その本質を見抜きはじめています。

 今日8月9日は、長崎に原爆が投下された日です。──8月6日に行われた原水爆禁止2010年世界大会・広島の閉会総会で、国連のセルジオ・ドゥアルテ軍縮問題担当上級代表は、こう発言しました。──「私たちの目標は、単に核兵器使用の危険を減らすとか、核兵器を入手する国を増やさないというだけではいけません。二重基準をなくし、普遍的な核兵器廃絶を追求せねばなりません。それこそが万人に真の平和と安全を保障する持続可能な道です」と。
 ところが菅直人総理は、今日も、長崎市内の記者会見で、米国の核抑止力について「核抑止力に一切頼らないで済む世界を目指すが、それ(核兵器廃絶)に至っていない中では、現在はそういうことを考えざるを得ない」と語り、「核抑止力」が必要との認識をあらためて強調したのです。──「核のない世界」を望む世論に、正面から冷水を浴びせ被爆者をはじめ国民の神経を逆なでする重大発言です。この点でも、自民党政治とまったく変わりがないではありませんか。

 暑いなかで熱い論戦が続いています。しっかり勉強して、秋の国会に備えなければなりません。──このメルマガは、2週ほど夏休みをいただきます。また、8月末にお会いしましょう。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆

 財務金融委員会で生保業界の政界工作について質問
                    (「奮戦記」8月3日付より)

 衆院財務金融委員会が開かれ、私は、生保業界の政界工作について質問しました。これは、わが党の大門参議院議員が、はじめて先の国会で取り上げた問題でもあります。
 生命保険業界の保険金の不払い問題が発覚した後、2006年ごろから、自民党など財金関係の政治家をランク分けして、飲食接待やパーティー券購入、選挙応援などをおこない、政界工作を強めていたことは、きわめて重大です。
 今日とりあげたのは、財金委員会の運営にまで介入していた問題です。3年前の2007年の4月、保険金不払い問題について生損保の参考人質疑をおこなということになりました。与野党間で合意したのは、「5月11日に生保関係参考人質疑2時間30分、損保関係参考人質疑1時間、対政府質疑1時間」言う内容でした。ところが参考人質疑の3日前の5月8日になって、突然、与党筆頭理事である山本明彦議員が、「質疑時間の割り振りを変えてくれ」と言いはじめたのです。
 与野党で合意していた「生保2時間半の参考人質疑時間」を、「1時間」に短縮してくれという。私たち野党は「与野党のあいだで合意た内容をひっくり返すなど、とんでもない」と厳しく批判しました。山本明彦議員は、その2日後の5月10日の理事懇で、さらに新たな提案をしてきました。生命保険会社の苦情を受け付けるコールセンターを視察しようという提案です。後で分かったことですが、それは、参考人への質疑時間を短くするための口実だった疑いがあります。
 結局、参考人質疑は、予定より1週間も遅れて5月18日となり、午前中に明治安田生命事務センター(コールセンター)への視察を行い、午後、生保・損保それぞれ1時間の参考人質疑をおこなうことになったのです。合意していた国会の日程がひっくり返されたのは、そのウラで生保業界による不当な働きかけがあったからだということがわかり、私は大変驚きました。
 不払い問題で金融庁が処分を検討している最中に、国会で参考人として出たくないから、質疑時間を短くしろとか、人数を減らせと言って働きかけ、それを受けた与党が野党の抗議にもかかわらず強行したというのは、とんでもないことで、こんあんことが許されたら、議会制民主主義の基本が崩れることになります。池田副大臣は、当時を振り返り、当時の自民党筆頭のやり方を厳しく批判しました。野田財務大臣は、「あってはならない、別世界の話だ」と指摘しました。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【10.08.09】それでも被爆国の代表か!──菅総理の「核抑止力」発言
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100809-214850.html
【10.08.08】2大政党が“消費税増税”で手を組もうというのか!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100808-214405.html
【10.08.07】愛知県知立市の市議会議員選挙の応援に入りました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100807-221728.html
【10.08.06】臨時国会が閉幕。公共事業チェックの会総会
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100806-080439.html
【10.08.05】ハンセン国立駿河療養所の納涼祭に参加し挨拶
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100805-222113.html
【10.08.04】鈴木宗男氏の永年在職表彰に反対――議運委で意見表明
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100804-175648.html
【10.08.03】財務金融委員会で生保業界の政界工作について質問
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100803-214747.html
【10.08.02】日本経団連が民主党政府の「新成長戦略」の実行せまる
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100802-213514.html
【10.08.01】第80回記念全国高等学校速記競技大会であいさつ
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100801-011049.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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