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メールマガジンバックナンバー

第375号☆5月1日 与党の中には重苦しい雰囲気が…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2010/5/1 第375号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 新緑が鮮やかな5月に入りました。──「寒さと暑さ」「晴れと雨」を繰り返した4月をくぐり抜け、ようやくたどり着いた5月!と言いたいところです。サツキ、ツツジ、ヤマブキなど、色とりどりの花々がいっせいに咲き始め、すがすがしい日々となりました。国会議事堂の周りにも、紫色の美しいサツキが眩しいほどの鮮やかさで咲いています。

 しかし、国会議事堂の中には重苦しい雰囲気がジワジワと広がり始めています。その理由のひとつは、今週、民主党の小沢一郎幹事長にたいする検察審査会の議決が大きな衝撃を広げたことにあります。──火曜日の夕方、東京第5検察審査会が11人の構成員全員一致で民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件に関して、小沢氏を「起訴相当」と議決したことが伝わりました。──「秘書に任せていたと言えば、政治家本人の責任は問われなくて良いのか」「政治家とカネにまつわる政治不信が高まっている状況下にもあり、市民目線からは許し難い」と指弾しています。

 水曜日の11時から開かれた衆院議院運営委員会の雰囲気も奇妙なものでした。与党民主党の理事は“はれ物に触る”ような感じで、この問題には一言もふれようとしません。野党自民党の理事も、奥歯に物が挟まったような言い方で、どうもシャキッとしません。
 そのような状況ですから、私は、こう言いました。──「証人喚問に応ずるべきだ。このような議決がなされても、なお小沢幹事長は以前の検察の不起訴処分を論拠に『何らやましいところはない』と開き直っている。やましいところがないなら、国会の証人喚問に応じて堂々と説明すべきだ。それができないのは、やましいところがあるからに違いない」と。これに対して、誰からも何の反論もなく、だんまりを決め込む始末です。あまりにもなさけない姿ではありませんか。
 鳩山総理は、参院選への「影響はあると考えるべきだが、幹事長には頑張っていただきたい」と述べたそうです。こうなると、一蓮托生を決め込んでいるとしか言いようがありません。しかも、鈴木宗男議員に至っては、今日、「幹事長として参院選の指揮を執ってもらいたい。ほかに仕切れる人がいない」と述べ、続投を支持したというのです。あいた口がふさがりません。──それはそれで、ひとつの政治的態度でしょうが、小沢氏は幹事長を辞任すべきだという人が8割にも達し、内閣支持率も2割台に落ち込んでいるように、開き直れば直るほど、世間から見放されることになるだけです。
 検察が起訴するか、検察審査会がもう一度「起訴相当」との議決を出せば小沢氏は強制的に起訴されることになるのです。この深刻な事態を厳粛に受け止めるべきです。

 もうひとつ、与党内に重苦しい雰囲気を作り出しているのは、迷走を続ける普天間基地撤去問題です。
 鳩山総理は、今週、徳之島に強い影響力を持つ徳田虎雄元衆議院議員の自宅を訪れ、「普天間基地の部隊や訓練の一部、最大1000人を徳之島に移設したい」と協力を要請しました。しかし、徳田氏は「ほとんどの住民は移設に反対だ。民意に従うべきだ」と拒否しました。──この鳩山総理の行為に不信が広がっています。なぜ、自治体の長に働きかける前に、徳田氏を訪れ、その力を借りるような姑息なことをするのか、ということです。
 さらに、沖縄の辺野古の沿岸に桟橋方式で米軍基地をつくる案も、沖縄県民の意志を踏みにじる、最悪の“県内たらい回し”です。鳩山総理が、5月4日に沖縄を訪れてその案の受け入れを迫るというのでしょうか。しかしそれは、火に油を注ぐだけでしょう。
 米軍でさえ「世界一危険」と認める普天間基地をこのまま存続させることは絶対に許されません。普天間基地はもともと米軍が不法に土地を奪ったものです。──「移設できないから沖縄に新たな基地を」などというのは、「居直り強盗」としか言いようがありません。鳩山政権は「移設」先探しを断念し、無条件撤去を求める対米交渉に踏み切る以外に道はありません。

 いよいよ、「5月政変」の足音がヒタヒタと迫っています。政治は「一寸先はヤミ」です。何が起こるか分からないというのが、私の率直が気持ちです。
 日本共産党の存在意義が、どこからも明らかとなっている今、堂々とスジを通して頑張らなければならない。──私は、この決意を、あらためて固めているところです。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆

 NPOバンクは貸金業法の適用除外──要求実る
                   (4月28日付「奮戦記」より)

 金融庁は最近、6月に完全施行される貸金業法に関連して、NPO(民間非営利団体)バンクを規制の対象外とする内閣府例改正案を公表しました。これは、NPO関係者の皆さんの要望が実ったものです。
 サラ金を規制しこれ以上多重債務者を出さないため、貸金業法を完全実施知ることは当然です。しかし、環境・福祉・社会的事業・生活困窮者救済などの事業に融資し、地域社会を支えるNPOバンクを貸金業者と見なして規制することで、活動ができなくなるのは重大な問題です。私は、4月16日の財務金融委員会で、サラ金と異なるので規制の対象外とするよう求め、亀井金融担当大臣からは前向きの答弁がありました。
 今回の改正案では、NPOバンクに対して、(1)貸金業務経験者の確保義務の免除、(2)指定信用情報機関の信用情報の使用・提供義務の免除、(3)総量規制の適用除外──を認めることとなっています。これらの措置が認められるNPOバンクは、非営利、低金利(7.5%以下)、貸し出し目的の公益性、貸し付け内容の情報開示などの要件を満たすことが条件となります。
 もともと、NPOバンクのような活動は、貸金業の枠から切り離し、別の枠組みで保護・支援すべきものです。私たちは、引き続き、NPOバンク法の制定を目指して奮闘します。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【10.05.01】第81回メーデー万歳!──貧困・格差の解消めざして
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100501-220221.html
【10.04.30】愛知県の皆さんと畜産酪農経営を守れと農水省交渉
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100430-170000.html
【10.04.29】世界一危険な普天間基地は無条件撤去しかない
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100429-214038.html
【10.04.28】NPOバンクは貸金業法の適用除外──要求実る
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100428-224407.html
【10.04.27】検察審が小沢氏を「起訴相当」議決―国会は証人喚問すべきだ
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100427-170440.html
【10.04.26】国は上告するな!──マツヤデンキ・障害者過労死裁判で申し入れ
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100426-215835.html
【10.04.25】愛知県女性後援会で講演、名古屋市千種区演説会で国政報告
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100425-224810.html
【10.04.24】静岡県磐田市の日本共産党演説会で国政報告
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/100424-225034.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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   佐々木憲昭WebSite: http://www.sasaki-kensho.jp
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