鳩山総理は昨日、沖縄の米軍普天間基地の撤去問題で、鹿児島・徳之島に強い影響力を持つ徳田虎雄元衆議院議員の自宅を訪れ、「普天間基地の部隊や訓練の一部、最大1000人を徳之島に移設したい」と協力を要請しました。

　これにたいして、徳田氏は「ほとんどの住民は移設に反対だ。民意に従うべきだ」として要請を拒否したといわれます。
　鳩山総理が、自治体の長に働きかける前に、徳田氏の力を借りて徳之島移設を根回ししようというのは、地元の民意を無視した姑息な行為だと言わなければなりません。

　この会談に同席した息子・徳田毅衆議院議員と、鹿児島・徳之島の３町長は、２８日夜の会談で、今後、政府側との面会に応じないことをあらためて確認したといいます。

　しかも、奄美群島市町村長会・議会議長会は、27日、鹿児島市内の合同会で、普天間基地の徳之島への移転に反対する「共同宣言」を全会一致で採択しています。

　さらに、検討されている辺野古の沿岸に桟橋方式で米軍基地をつくることも、沖縄県民の意志を踏みにじる県内たらい回しであり、絶対に許されるものではありません。

　米軍でさえ「世界一危険」と認める普天間基地をこのまま存続させることは絶対に許されません。

　普天間基地はもともと米軍が不法に土地を奪ったものであり、「移設」できないから存続させるなどというのは、「居直り強盗」としか言いようがありません。
　鳩山政権は「移設」先探しを断念し、無条件撤去を求める対米交渉に踏み切る以外に道はありません。

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