メールマガジンバックナンバー
第291号☆12月5日 経済・雇用情勢が深刻になっているときに…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2008/12/5 第291号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
今日は、湿度が高くなま暖かい空気が永田町にも流れています。空はどんより曇り、今にも雨が降りそうな気配が漂っています。風も強く、黄色い銀杏の葉がハラハラと舞い落ちています。
今週の国会は、先週末に与党によって強引に会期が延長された後のさまざまな仕切り直しが行われました。
郵政民営化凍結法案の扱いについては、12月9日(火)に総務委員会で採決し、11日(木)に衆院本会議で採決の方向となりました。自民党は「本会議では起立採決でお願いしたい」と言っていますが、国民新党は「絶対に記名で」という主張をしています。
その一方で、自民党は金融機能強化法案を11日(木)で参議院の財金委員会、12日(金)参院本会議での採決を求めており、民主党は「前向きに対処する」としているそうです。参議院では、野党が多数ですから、法案を否決したら、与党はその日のうちに衆院本会議で3分の2でやることになるでしょう。さらに、テロ特措法については、12月の16日か18日に参議院の外交防衛委員会で採決し、17日か19日に参院本会議で採決する方向となっているようです。──私たちは、安易に採決することを認めない立場ですが、自民党と民主党の間で、このように話が進んでいるようです。
このところ最大の話題は、自動車や電機など大手メーカーの「派遣切り」大量解雇の問題です。
今日午前、志位委員長と麻生首相との党首会談が開かれました。そこで、昨日、日本共産党が発表した「年の瀬を迎え雇用と中小企業を守る緊急対策を」を麻生首相に手渡し、雇用と中小企業を守るための緊急対策を申し入れました。
あとで聞いた話ですが、志位委員長は「大規模な派遣切り。期間社員切りが打ち出されており、その数は10万人をくだらないのではないか。寮を追い出され住まいも無い、文字通り年を越せない労働者が生まれるなど深刻な実態が広がっている。政府は、これを食い止め、雇用を守るため全力を尽くすべきだと主張しました。
これにたいして、麻生首相は「私は団体交渉をやらされてきた。労働組合のことは知っているつもりだ」と言ったそうです。──最近、麻生さんは、「オレは知っている」ということを連発しているようですね。
そのうえで麻生首相は「経団連の代表には、賃上げしろと言っても無理かもしれないが、内定取り消しは何とかしていただけないか、雇用の確保も必要だと要請した」と言ったそうです。果たして、その効果があったのでしょうか。──これにたいして、志位委員長は「経団連と話をした数日後に九州大分でキャノンの子会社が大規模な労働者削減計画を出している。要請ではダメだ。株主配当増やして雇用を切るという状況もある。政府として個々の企業にも経済団体にもしっかり指導すべきだ」と主張したそうです。麻生首相は、最後に「雇用状況が深刻だということについての認識は共有している。可能な手を打たねばならないと考えている」と述べたそうです。
これだけ、経済・雇用情勢が深刻になっているときだけに、私たちの奮闘が重要だということを、あらためて自覚させられました。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
流行語大賞に「蟹工船」「名ばかり管理職」「後期高齢者」
(12月2日付「奮戦記」より)
今年も、「流行語大賞」の時期になりました。昨日、世相を反映した言葉を選ぶ「2008ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が発表され、「トップテン」に、小説「蟹工船」(1929年発表)が入りました。「蟹工船」は、日本共産党員作家の小林多喜二によるプロレタリア文学の代表作で、戦前の無権利な職場で酷使されながら、負けずにたたかう労働者群像が、格差・ワーキングプアなどの現代日本の社会問題と重なり、ブームとなった。──これが受賞理由となっています。
このほか、管理職の肩書だけで残業代などが支払われず実質は一般社員と同じ「名ばかり管理職」も入賞しました。また、75歳以上のお年寄りの医療を差別して抑制し、新たな保険料負担を課すなど、今年四月に導入された「後期高齢者医療制度」で使われた「後期高齢者」という言葉も入賞しました。
ところで、最近、雑誌「FRIDAY」が、「2008年流行語大賞決定記念──あの流行語が生まれた理由」という企画を組み、私に質問を寄せてきました。そのなかに、「“友好の家”が、現地で“ムネオハウス”と呼ばれていると知ったきっかけ、またそれを知ったとき、どう思われましたか?」というのがありました。私は次のように答えました。
──「ムネオハウス」の情報は、日本共産党の道議会議員など北海道の関係者から寄せられました。私は、それを聞いたとたん、思わず笑ってしまいました。これほど端的に、利権構造を表現しているものはないと思ったからです。鈴木議員は「現地の人はムネオハウスという英語を使わない。あれは佐々木議員のねつ造だ」などと反論しました。
しかし、ロシア語で「ムネオ・ドーム(家)」と言われていたのは明白な事実です。じっさい鈴木議員が、「親しみを込めて現地の人がネーミングしてくれた」と別の記者に答えているのです。「語るに落ちた」とはこのことです。
──2002年12月に、「ムネオハウス」が流行語大賞のトップテンに入賞したことは、私にとって生涯忘れられない思い出となりました。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【08.12.05】愛知県の皆さんと政府交渉、東海ブロック党候補者会議
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【08.12.04】全建総連との懇談、保団連の財務省要請、派遣切り許さぬデモ激励
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【08.12.03】新婦人「秋の行動」参加者から26万人の請願署名受け取る
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【08.12.02】流行語大賞に「蟹工船」「名ばかり管理職」「後期高齢者」
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【08.12.01】内閣支持率が27.5%に急落――2ヵ月で政権末期状態
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【08.11.29】静岡県浜松市浜北区で演説会、市内の銀行労働者と懇談
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