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国会での活動

国会での活動 − 国会質問金融(銀行・保険・証券)

【09.11.19】与党が中小企業金融円滑化法案を強行採決

   2009年11月19日、民主党など与党は、中小企業金融円滑化法案の採決を、財務金融委員会で強行し、未明の本会議で民主、社民、国民新の賛成多数で可決しました。日本共産党は、民主党の強引な運営に厳しく抗議した上で、法案自体には賛成しました。

 中小企業金融円滑化法案の委員会審議は18日に始まったばかりで、18日朝の理事会で「19日は審議の定例日ではないが、専門家を招いた参考人質疑だけを行う」と合意していました。

   それが18日夕方に民主党理事から「参考人質疑直後に法案を採決し、本会議に緊急上程を行う」との提案があり、日本共産党は強く反対し、結論を持ち越しました。しかし、民主党理事は、19日朝の理事会で参考人質疑の直後に採決する日程を決め、委員会で強引に採決しました。これに、自民、公明、共産が抗議。自民、公明は19日の委員会に欠席しました。

 佐々木憲昭議員は、委員会に出席し、18日の質疑に引き続き、参考人に対する質疑、大臣に対する質疑、討論を行いました。

   その後、自民党は、民主党の玄葉光一郎財務金融委員長と松本剛明議院運営委員長の解任決議を提出しました。

 本会議に先立ち、日本共産党の穀田恵二国対委員長と佐々木衆院国対副委員長は、国会運営の混乱を解決するために横路孝弘衆院議長に申し入れしました。穀田国対委員長は「政権交代後、最初に審議入りした中小企業金融円滑化法案をこのような形で強行採決してはだめだ。少なくとも法案を財務金融委員会に戻し、参考人質疑にもとづく質疑を行うべきだ。議長はそのためのイニシアチブを果たすべきだ」と求めました。

   19日21時過ぎから始まった本会議では、民主党の玄葉光一郎財務金融委員長と松本剛明議院運営委員長の解任決議の趣旨弁明・討論・採決が行われました。日本共産党はいずれにも賛成し、穀田国対委員長が玄葉財務金融委員長解任決議への賛成討論に立ちました。両決議案は、与党の反対多数で否決されました。

 続いて、20日未明の本会議では、中小企業金融円滑化法案の採決などが行われ、佐々木議員は、採決に先立って討論を行いました。

   佐々木議員は、委員会と本会議の討論で「法案についての質疑は始まったばかりだ。にもかかわらず、本日、財務金融委員会で参考人の意見を聴取した直後に、強行採決を行い、そのうえ『本会議に緊急上程』するという与党の強引な議会運営に厳しく抗議する」「いま、与党・民主党が行っている行為は、これまで自民党・公明党が行ってきた横暴きわまりない国会運営とどこが違うのか。自民党と民主党が入れ替わっただけではないか」と厳しく抗議しました。
 法案については、実効性の担保が、改正される金融検査マニュアル、監督指針にゆだねられており、委員会に提出された「改定のイメージ」などの文書では具体的にわからないと指摘。「法案は『内容のない入れ物』のようなものであり、『ないよりはまし』という程度のものだ」と述べて「あえて反対はしない」と表明しました。


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