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第482号☆8月26日 明日からの1週間で“嵐”が来る予感が…
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2012/8/26 第482号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
残暑が厳しいですね。いつになったら涼しくなるのでしょうか。
気象庁が2日前に発表した3か月予報によると、太平洋高気圧が強まる影響などで9月は前半を中心に全国的に残暑が厳しいようです。10月は寒気の影響を受けやすくなって全国的にやや低温傾向となるそうです。当面、この厳しい暑さはまだ続きそうですから、バテないように気をつけましょう。
国会は、この1週間たいへん緊迫した状況が続きました。いよいよ、明日からの1週間で“嵐”が来る予感がしています。
私は、国会では、議院運営委員会(議運)、財務金融委員会(財金)、倫理・選挙特別委員会(倫選特)に属していますが、それぞれ緊迫した状況が発生しました。今日は、倫選特の動きからお伝えしましょう
選挙制度というのは、議会制民主主義の土台をなすものです。ところが民主党は、21日(火)に開かれた倫選特の理事懇談会で、民主党の衆院選挙制度改革関連法案の審議を「明日から始めたい」と提案しました。野党各党は、こぞって厳しく批判しました。
私は「選挙制度は議会制民主主義の土台だ。それを民主党が6月に各党間協議を打ち切って国会に提出し、それを一方的に委員会に付託し、しかも審議まで強行することは許されない。法案を撤回し、各党間の協議に戻すべきだ」と主張しました。
自民党は「各党協議を打ち切って出されたものだ。ハイレベルの協議に戻すべきだ。日程の提案は受け入れられない。撤回せよ」と主張。公明党は「まとまらなければハイレベルの協議でやるべきだ」と述べ、他党も「民主党のやり方は強引だ」(生活)などと批判したのです。
しかし倫選特の赤松広隆委員長は、野党の強い抗議にもかかわらず、「与野党の意見が一致しないのでやらせていただきます」と、職権で一方的に22日(水)の委員会開催を決定したのです。全野党は抗議して懇談会を退席しました。
民主党の法案は、次期総選挙で小選挙区0増5減と比例40を削減し一部連用制を導入したうえ、さらにその後、定数を35削減するものです。内容もやり方も、到底認めるわけにはいきません。
民主党は「税・社会保障一体改革を実現していく上で(政治家が『身を切る』改革を)やらないといけない」と主張しました。私は「議会全体にかかわる問題を特定の政党の思惑で強行することは許されない。ましてや消費税増税とからめるとは、とんでもない」と批判しました。
22日(水)には、民主党が野党の反対を押し切って開催し、民主党提出法案の趣旨説明を民主党だけで強行したのです。そのうえ民主党は、23日(木)に質疑を行うことも一方的に決定してしまいました。全ての野党は民主党の強引なやり方に厳しく抗議し、各党間協議に戻すよう求めました。
23日(木)には、9時から民主党単独で倫選特を開催強行、出席議員は20人と委員会成立ギリギリでした。30分の民主党議員の質問の後、民主党が一方的に決めた野党の質問時間分2時間30分を「空まわし」。「空まわし」とは、委員長が「○○党の質疑に入ります」と告げ、割り当て時間をなにもしないで消化することです。
委員会が終わってから、民主党は、翌日の委員会を決める理事懇談会を開催。私をはじめ、自民党、国民の生活が第一、公明党、社民党、みんなの党の野党6党の委員が揃って乗り込み、民主党だけでの審議強行に抗議しました。民主党が単独で民主党案の審議を行い、24日(金)にも採決の構えを見せたからです。
そのとき、野党が「抗議文」を読み上げ、委員長と与党に手渡しました。その全文は私のホームページをご覧ください。
24日(金)も、民主党は単独で質疑を行い、「野党質問分」を「空まわし」しました。日本共産党、自民、生活、公明、社民、みんなの全野党は、単独審議・採決に抗議し「各党間の協議の場を設けるなど丁寧な議論をやり直すべきだ」との立場から出席しませんでした。
こうしたなか、民主党は昨日の採決は見送りましたが、民主党だけが出席する理事会で週明けの27日(月)の質疑日程を一方的に決め、引き続き単独での採決の構えをくずしていません。
しかし、全野党の一致した行動が、週内の採決を阻んだことは重要です。自民党を含む全野党が、選挙制度をめぐる意見の違いをこえて、一致し、民主党が各党協議を一方的に打ち切り、単独で法案を提出し、委員会への付託を強行したことに抗議し、各党間の協議の場を設けるなど、丁寧な議論をやり直すべきであると求めたのです。――民主主義の土台である選挙制度を、与党だけで強行することは絶対に許されません。法案は撤回し、各党協議をやり直して、民意を反映する選挙制度の抜本改革を求めていかなければなりません。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
財金委で民主党が赤字国債発行法案の採決を強行
(「奮戦記」12.08.24より)
衆院財務金融委員会で、赤字国債発行の公債特例法案が与党・民主党の賛成多数で可決されました。日本共産党は反対、生活第一、公明党も反対しました。自民と改会は欠席。
私は反対討論で、与野党合意もないなかで一方的に採決を強行することに厳しく抗議しました。
今年度予算が消費税大増税を前提としており、年金や子ども手当の削減など社会保障の連続改悪を進めるものだと批判。八ツ場ダムや東京外環道、次期戦闘機F35などムダ使いをすすめ、富裕層や大企業に年間1・7兆円も新たに減税し、さらなる法人税減税を見据えていると指摘しました。
また、社会保障の財源は証券優遇税制の廃止、所得税の累進性強化、大企業優遇税制の是正、大型開発や軍事費にメスを入れて確保すべきだと強調。民自公3党合意により年金国庫負担の引き上げの財源を交付国債からつなぎ国債へ代える修正を加えたことについて、償還財源に消費税増収分を充てることに変わりはないと批判しました。
質疑で、私は、年金国庫負担引き上げ財源に消費税増税を充てることを批判しました。
安住財務相が「安定財源が必要」と正当化したのに対して私は、3党合意で所得税の最高税率引き上げなどを削除し、低所得者対策も示せていないことをあげ、「3党合意は破たんしている。消費税増税に頼らず、別の道に切り替えるべきだ」と強調しました。
≪日々の奮戦記はこちらから≫
【12.08.25】倫選特――全野党結束で定数削減法案の週内採決を阻む
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120825-183247.html
【12.08.24】財金委で民主党が赤字国債発行法案の採決を強行
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120824-124459.html
【12.08.23】倫選特――定数削減法案の撤回と各党協議を全野党が要請
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120823-183232.html
【12.08.22】民主党が定数削減法案の審議入りを強行。官邸前行動で挨拶
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120822-203932.html
【12.08.21】民主が定数80削減法案を審議入りの構え――全野党が抗議
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120821-143133.html
【12.08.20】原子力規制委員会の同意人事――野党7党が説明と情報公開求める
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120820-225233.html
【12.08.19】岐阜県中津川市で党創立90周年記念の集い
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120819-212325.html
【12.08.15】終戦67周年記念日――反戦平和の誓いを新たに
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/120815-103133.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/
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