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第352号☆11月22日 この1週間、国会は荒れに荒れ…

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/11/22 第352号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんにちは。佐々木憲昭です。

 昨日はくっきりと晴れ渡った青空だったのに、今日は雨がパラパラと降る……。秋の天気は変化が早いですね。風邪を引きやすいので注意しましょう。

 この1週間、国会は突然、荒れに荒れました。──前週までは、各委員会の理事会を中心に「与野党合意」のもとで、一応「円満」な国会運営がおこなわれてきたのですが、週が変わると、突然、民主党が“強行路線”に転換したからです。
 民主党が、いちばん最初に国会に出した法案が“強行採決”によって通されたのは、象徴的な出来ごとでした。
 私が所属している財務金融委員会では、先週までは、与野党の合意で円満にすすんでいました。理事会では、充実した審議をおこなううためにどうするか検討をつづけていました。ところが、11月18日(水)の財務金融委員会質疑終了後に開かれた理事会の席上、与党・民主党が、突然「19日(木)に採決したい」と提案したのです。

 これから、充実した審議をしようとしていた矢先に、いきなり「質疑を打ち切って採決したい」というのですから、あまりにも乱暴です。これには、野党の自民党も共産党も反対しました(公明党は都合により欠席)。自民党は、「採決」という言葉が出たとたんに、「もうやってられない」と席を蹴って理事会室から飛び出していきました。自民党の姿がないなか、財務金融委員長は「民主、自民の筆頭理事の間で引き続き協議するように」と述べ、理事会は終了しました。

 次の日、19日(木)の朝9時15分に開かれた財金委理事会には、自民党が欠席したまま、公明党、共産党が出席しました。この席で、民主党は「参考人質疑を行った後、短時間の質疑を行い採決したい」と提案したので、共産党と公明党が抗議しました。私は、「参考人からご意見を伺った後、それを踏まえて審議すべきなのに、いきなり採決というのは参考人にも失礼だ。認められない」と主張しました。しかし、財務金融委員長は、「与党の提案通りにする」と、職権で決める強硬手段に出たのです。──公明党は、「それなら委員会に出ない。参考人質疑もしない」とボイコットを宣言して退を立ちました。

 私は、断固抗議しながら「日本共産党にきちんと討論させろ」と主張しました。「抗議の記録」を議事録に残すことが必要だと思うからです。欠席(ボイコット)戦術は、勇ましいように見えても、後に記録が残りません。与党になぜ抗議するのか、法案にたいする態度はどうなのか、……これらが後々分かるようにしておくことが必要ですから、私は、「討論」を求めたのです。民主党は、しぶしぶそれを認めました。

 その後、自民党が、財務金融委員長と議院運営委員長の解任決議案を提出しました。これは、19日夜の21時20分から開かれた衆院本会議で、それぞれ提案理由説明がおこなわれた後、それぞれ討論、採決がおこなわれました。財務金融委員長の解任決議が否決され、議運委員長解任決議案の討論が終わった時点で、時計は夜中の0時近くになっていました。そのため、議長が「延会」を宣言し、0時10分から再会することになりました。この「延会手続き」をしないと、0時ですべて“元の木阿弥”になってしまうのです。
 日本共産党は、民主党に反省を求める立場から、これらの提案に賛成しました。ところが、自民党と公明党は、この二つの決議案が否決された後、本会議をゾロゾロと退席し、民主党がヤジを飛ばしました。

 これが終わると、本会議に緊急上程された「中小企業金融円滑化法案」の討論です。私が行った討論の内容は、「奮戦記」または「ムービーブログ」を見ていただければ幸いです。
 奮戦記 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091119-133224.html
 ムービーブログ → http://www.sasaki-kensho.jp/movie/index.php?mid=167

 その後、夜中2時頃から開かれた議院運営委員会理事会で、与党・民主党が、すべての政府提出法案をいっせいに委員会付託して審議を強行し、その日の内に衆院通過を狙うという異常な状況を作りました。自民、公明が審議拒否戦術をとるなか、日本共産党は議院運営委員会(議運)、各委員会理事会、法案審議のなかで「あまりに乱暴だ」「自公政権とどこが違うのか」と厳しく抗議しました。
 20日(金)の朝から始まった各委員会審議は、自公欠席のもとで、わずか1〜2時間の審議で採決を強行しようとするものでした。日本共産党の各議員は質疑前の理事会、法案の審議の中で「採決はもとより、日程についても十分な合意がえられず、委員長職権で決められたものだ。民主党が厳しく批判してきた自公政権といったいどこが違うのか」と厳しく批判し「運営については各党合意、法案については徹底審議」を求めたのです。マスコミも、民主党の強引な国会運営を批判しました。
 このような状況のもと、民主党の山岡賢次国対委員長は、ついに事態収拾に動かざるをえなくなり、「20日、衆議院本会後は再開せず、各法案の同日の衆院通過は見送る」ことになりました。

 ──以上が、私の実体験にもとづく国会レポートです。来週はどうなるでしょうか。また、お知らせしましょう。

◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 財金委で質問──「事業仕分け」について
                    (11月18日付「奮戦記」より)

 今日開かれた財務金融委員会で、政府が行っている「事業仕分け」について、私は「国民目線で、大企業奉仕あるいは軍事予算にメスを入れ、暮らしや福祉・教育を拡充する角度が必要だ」と強調しました。
 私は「構造改革」路線について、亀井静香金融担当大臣の認識をただしたのに対し、「日本人の生活のあり方を無視した『市場原理』至上主義であり、国民の首を絞めてきた」と述べました。そのうえで私は、「事業仕分け」の源流が小泉内閣時代の2006年につくられた行政改革推進法にあると指摘しました。

 民間の「仕分け人」にも元政府税調会長の石弘光氏や、経済財政諮問会議の審議に携わった川本祐子氏など「構造改革」路線を推進してきた人物が含まれることなどを示し、「これで『構造改革』路線から決別できるのか」と批判しました。これにたいして、古川元久行政刷新担当副大臣は、指摘を認めつつ「民主党も選挙前から掲げてきた。税金のムダづかいをなくすために有効なツール(道具)だ」と述べ、人選については「たくさんの人がいろいろな視点から議論している。『構造改革』論者も入っているが、そうではないひともいる」と答えました。
 私は、「自公政権からの“転換”をいうなら、「仕分け」の基準を抜本的に変える必要があり、その立場から人選も改めるべきだ」と強調しました。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.11.21】名古屋市栄で街頭宣伝、愛知県党後援会交流集会でお話
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091121-231652.html
【09.11.20】「今日の本会議は再開せず来週開催する」と民主党が表明
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091120-160208.html
【09.11.19】深夜の本会議で中小企業金融円滑化法案を採決
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091119-133224.html
【09.11.18】財金委で質問──「事業仕分け」、「中小企業金融円滑化法案」
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091118-220925.html
【09.11.17】中小企業金融円滑化法案について本会議質問。財金委で質問、議運委で意見表明
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091117-214233.html
【09.11.16】衆院議運委で明日の本会議日程決まる
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091116-225431.html
【09.11.15】「事業仕分け」は小泉内閣が始めた手法だった
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091115-140015.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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   佐々木憲昭WebSite: http://www.sasaki-kensho.jp
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