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第251号☆2月22日 今週から道路特定財源の審議!
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2008/2/22 第251号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
梅の花もほころび始め、この2〜3日春の気配が漂うようになりました。気がつくともう2月下旬、あと1週間で3月なんですね。月日がたつのは早いものです。でも明日から、また気温が下がるそうです。
さて、国会議事堂のなかでは、今週から、道路特定財源の審議がはじまりました。政府から提案されているのは、国税関係法案、地方税関係法案、道路特定財源法案の3つの法案です。
まず、2月19日(火)の衆院本会議で、国税と地方税の法案について趣旨説明と質疑が行われました。私は、国税についての質疑を行いました。その内容については、当日の「奮戦記」をぜひご覧ください。地方税については塩川議員が質疑にたちました。つづいて、道路特定財源法案は、21日(木)の衆院本会議で趣旨説明と質疑が行われ、日本共産党からは穀田議員が質疑を行いました。
その後、国税関係法案は財務金融委員会、地方税法案は総務委員会、道路特定財源法案は国土交通委員会に付託されました。3つの委員会では、それぞれ担当大臣の所信表明がおこなわれ、それにたいする質疑をおこなった後、法案の実質審議に入りました。
財務金融委員会では、法案質疑に当たり福田総理の出席を要請し20日(水)に委員会がひらかれました。
私は、一昨日20日(水)の財務金融委員会で、福田総理が「一般財源化した」というが、実態はまったく違うと指摘しました。奮戦記でも紹介しましたが、3つのごまかしがあります。
ひとつは、一般財源化したという部分は全体の数%にすぎず、90%以上は道路特定財源なのです。ふたつは、その「一般財源化した」という部分も、何にでも使えるかというとそうではなく、道路に関連するものにしか使えないのです。使途に制限を加えるわけですから、真の「一般財源」ではありません。みっつ目は、その「一般財源化した」額と同じ金額を、次の年の「道路整備に使う」とされ、その年の道路整備に使える金額を増やしているのです。──これでは、どさくさに紛れて「道路予算」を増やすようなものではありませんか。私のこの指摘に対して、額賀財務大臣は「そのような計算になる」と認めました。
今日、22日(金)の財務金融委員会では、道路特定財源を本格的に取り上げて質問しました。法案の前提となっている10年間の「道路の中期計画」は、11月には65兆円となっていました。ところが、12月の政府・与党「合意」で「事業量は59兆円を上回らないものとする」としたのです。
いったい、どのような理由で6兆円削減されたのか、その根拠は何かと聞きましたが、「達成できそうな水準にした」というだけで、まともな答弁はありませんでした。まったくデタラメです。では59兆円の中身はどうなっているか、と聞くと「いま作業しているところだ」という答弁でした。──要するに、はじめに59兆円という金額ありきで、あとから内容を考えるというものだったのです。これでは、まったく逆さまではありませんか。
こんないい加減な「計画」のために、これから10年間もの長期にわたり、暫定税率を含む税金を国民から徴収するというのは、とても認められません。
いま、ようやく本格的な真意が始まったところですが、与党は早くも「出口を考える」などと言い始めました。とんでもないことです。充実した審議をするということが重要なのです。
私も、まだまだ質したいことはたくさんあります。来週も、しっかりした質疑をおこないます。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
「道路特定財源」を振り返ると“原点”が見えてくる
(2月18日付「奮戦記」より)
道路特定財源というのは、きわめて特異な存在です。第二次大戦直後、1949年にガソリン油税が導入されました。しかしそれは、一般税としてでした。それから5年後の1954年、ガソリン税は道路目的税(特定財源)となりました。しかしそのときも、「臨時措置」としてという条件で認められたのです。
ところが、このようにして一度歯止めを外されると、野に放たれた猛獣のように大手を振ってまかり通るようになったのです。道路整備計画は、5年と言わず3年ごとに倍増するテンポで繰り返されてきました。また、地方道路税、石油ガス税、自動車重量税、軽油引取税、自動車取得税など、新たな税目の創設と税率の引き上げが繰り返されました。
そのうえ、74年5月からは「暫定税率」というかたちで税率が、ほぼ2倍に引き上げられたのです。
「臨時」と言われたのに50年以上、「暫定」と言われていたのに30年以上、延々と続けられ「恒久化」「恒常化」しているのです。莫大な規模で大衆収奪がおこなわれ、その財源で12次にわたる道路整備計画がつくられましたが、必ず前の計画を上まわる巨額資金が投入され、一度たりとも減らされたことはありませんでした。
社会保障関係費の自然増分さえカットしてきたことと比べ、あまりにも異常な「聖域」扱いではありませんか。このさい、道路特定財源という仕組みを根本的に見直し、道路にしか使えない目的税方式を改め、「暫定税率」は撤廃すべきです。全額を道路にも社会保障にも使えるようにする真の一般財源化に踏み出すべきではありませんか。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【08.02.22】財金委で道路特定財源の一般財源化を求める
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080222-214744.html
【08.02.21】静岡県商工団体連合会の代表から自主共済で要請を受けました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080221-220706.html
【08.02.20】財金委で2回質問――福田総理に道路財源をただす
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080220-193126.html
【08.02.19】衆院本会議で代表質問――所得税法等の一部改正案
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080219-225127.html
【08.02.18】「道路特定財源」を振り返ると“原点”が見えてくる
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080218-235517.html
【08.02.17】2008愛知県女性後援会総会「決起のつどい」で国政報告
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080217-225153.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/
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