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国会での活動

国会での活動 − 国会質問医療・介護・年金・障害者金融(銀行・保険・証券)

【04.11.02】視覚障害者に対応できる銀行ATMが増加

 2004年11月2日、金融庁監督局から、銀行の視覚障害者対応ATMの設置数について説明を受けました。

 佐々木議員は4月20日、全国銀行協会(全銀協)会長が出席する参考人質疑で、銀行のATM(現金自動預け払い機)を、視覚障害者にも利用しやすくするための改善を求めました。
 全銀協の三木繁光会長(現在は副会長)は「その方向で取り組みを強化していきたい」「協会としても検討会をつくり、各行を後押ししたい」と答えました。

 さらに5月26日に、財務金融委員会で竹中金融担当大臣にも、この問題について質問。
 竹中大臣は「当然望まれる方向であり、銀行にはしっかりとりくんでもらいたい。政府もそのとりくみを押していく」と答弁していました。

 今回の金融庁の説明では、「金融機関との意見交換の場において、ATMの新設・更新に際し、視覚障害者を含めた障害者が利用しやすいATMの設置について要望があること等を念頭に置くように要請している」と述べました。
 さらに「視覚障害者等のお客様に関する取り組み状況について、主要行に対して報告をもとめた」と説明。
 この結果、若干ではありますが、視覚障害者対応ATMの設置数が5月から10月までのあいだに、都銀(5行)で1530カ所、地銀で790カ所、第2地銀では310カ所、あわせて2630カ所増えました。  

銀行からのヒアリングによる金融庁調べ

<銀行ATMの視覚障害者対応について>

2004年10月調査

都銀(5行)

地銀(65行)

第2地銀(48行)

ATMの台数

約23,200台

約37,900台

約11,700台

ATMのみの設置箇所数

約4,460ヵ所

約11,500ヵ所

約3,530ヵ所

障害者対応のATMの設置数

約4,990台

約3,880台

約750台

2004年5月調査

都銀(5行)

地銀(65行)

第2地銀(48行)

ATMの台数

約23,800台

約36,700台

約12,400台

ATMのみの設置箇所数

約4,460ヵ所

約10,900ヵ所

約3,610ヵ所

障害者対応のATMの設置数

約3,460台

約3,090台

約440台

「しんぶん赤旗」2005年1月7日付より

視覚障害者対応のATM 銀行への設置増えています 佐々木議員 国会で取り上げ前進
 銀行のATM(現金自動預払機)は画面をみて指で触れて操作するタッチパネル式のものがほとんどで、視覚障害者や手が震えてしまう障害者には使えません。「もっと銀行のATMを利用しやすく」という障害者の願いにこたえて、日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が国会で取り上げたところ、視覚障害者対応のATM設置の割合が前進していることが金融庁の報告でわかりました。
 郵便局に置かれているATMは、全機種が音声により操作手順を説明し、キーボードも点字つきです。テンキー(1から0まで)つき受話器で、操作手順の説明を聞きながら操作できるATMもあります。
銀行の視覚障害者対応のATMを利用する視覚障害者
 しかし銀行、信金などのATMは、多くが視覚障害者対応にはなっていません。特別障害者手当などを受け取るにも郵便局での扱いが認められていないのが42都府県にのぼり、支障をきたしています。
 東京視力障害者の生活と権利を守る会は、(1)銀行への視覚障害者対応のATMの設置(2)各種手続きの代筆を拒否せずに、応じること(3)点字通帳の発行(4)道路からATMや窓口までの点字ブロックの敷設――などを求めて、金融庁や全国銀行協会へ要請してきました。
 佐々木議員の要求で、金融庁は初めて実態調査に乗り出しました。佐々木議員は、昨年四月と五月の財務金融委員会で、銀行も障害者や高齢者の利用しやすいATMを設置すべきだと指摘しました。参考人招致された全国銀行協会の三木繁光会長(当時)は「業界全体のレベルアップを後押ししたい」と約束。金融庁も、それまでの要請では「各銀行の経営判断で行うべき」と答えていたものを、佐々木議員の指摘によって、竹中平蔵金融担当大臣(当時)は「政府もそのとりくみを推していく」と前向きに答弁しました。
 その後の金融庁の同議員への報告によると、昨年5月と10月の比較で、都銀では1,530台増え、比率も約7ポイント増加したことが明らかになりました。
 同会の山城完治事務局長は、「5カ月でこんなに増えるなんて、銀行のとりくみを推す、との大臣の発言を引き出したからでしょう。障害者にとって、社会参加の促進は、大きな課題です。引き続きATMまでの点字ブロックの設置や行員の代筆問題も追求してほしい」と話しています。


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