東海での活動
【07.12.05】トヨタ過労死裁判を控訴するなと厚労省要請に同席
トヨタ自動車・堤工場に勤務していた内野健一さん(当時30歳)が、2002年2月9日午前4時20分頃、業務引継をしていた残業時間中、上司の横で致死性不整脈を発症して倒れ搬送先の病院で死亡しました。
この件について、豊田労働基準監督署長は業務外とした不当な決定をおこないました。遺族(内野博子さん)は、この決定を取り消し労災認定するよう裁判に訴えたたかってきました。
11月30日、名古屋地方裁判所は、労基署の決定を取り消し、内野健一さんの死亡は、業務上であると認める判決を言い渡しました。
2007年12月5日の厚生労働省への要請は、これ以上遺族を苦しめないために、名古屋地方裁判所の判決を真摯に受け止め、控訴しないことを求めるものです。
判決では、健一さんの死亡が労災だと判断し、また豊田労基署・署長の決定の誤りを明確にしました。厚労省はこのことを重く受け止めるべきです。絶対に控訴すべきではありません。
この日の申し入れには、原告の内野さんをはじめ、弁護団、内野さんの労災認定を支援する会、NPO法人愛知健康センター、地元市議などの方々が参加しました。
また、佐々木憲昭議員、井上さとし参議院議員、八田ひろ子元参議院議員も参加しました。
佐々木議員は、2004年12月17日にも、過労死したトヨタ労働者の遺族と一緒に厚生労働省に要請しました。
その後、12月14日、厚生労働省は、控訴を断念すると発表し、労災を認めた名古屋地裁判決(11月30日)が確定しました。