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第402号☆12月10日 国会が終わっても政治の動きがいっそう活発に

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2010/12/10 第402号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇ 

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 真冬の厳しい寒さになってきました。とは言うものの、これで“平年並みの寒さ”なのだそうです。――暑過ぎた夏のあと、秋は足早に過ぎ去り一気に冬へ。…などと言われていましたが、そう単純ではありません。比較的暖かい日が続いていましたので、平年並みの寒さに戻った途端、その寒さが“身にしみる”ように感じたということですね。

 国会が終わっても、政治の世界では動きがいっそう活発になっています。いちばん目につくのは、与党・民主党の動きです。来年の通常国会では、予算案と関連法案が果たしてまともに国会を通るのか。その不安が、与党を突き動かし野党を懐柔しようとしているかのようです。

 ひとつは、民主党元代表の小沢一郎氏の扱いをめぐって、民主党の岡田克也幹事長など執行部が、衆議院の政治倫理審査会で小沢一郎元代表の国会招致の議決を検討していると報道されていることです。しかし、小沢氏は政倫審に出るつもりはないと公言しています。いくら議決をしても強制力がありません。強制力ある証人喚問以外に道はないのです。
 だいたい、岡田幹事長が国会招致で努力しているかのようなポーズをとっても、民主党内の「小沢派」議員が、議決に反対すると気炎を上げていますから、どうなるかもわかりません。
ふたつは、消費税増税で野党を抱き込もうとしていることです。菅直人総理を本部長とすする政府・与党の社会保障改革検討本部が、「税と社会保障の一体改革に向けた基本方針」を決定し、2011年半ばまでに「消費税を含む税制改革案」を取りまとめようとしていること、そのため野党に協議を呼び掛けていることです。
 菅総理は、「自民党や公明党とも胸襟を開いて議論ができる場をつくっていく」と、協議に強い意欲を示したと言われます。自民党が、先の臨時国会で提案した「財政健全化法案」も同じ方向を示していますので、たいへん危険な動きです。

 今週6日(月)に、鈴木宗男前衆院議員が収監されました。「やまりん事件」「島田事件」にかかわる受託収賄やあっせん収賄など4つの罪で懲役2年、追徴金1100万円の判決が9月に確定したからです。
 私が、鈴木前議員と初めて面と向かって対話したのは、「ムネオハウス」(国後島緊急避難所兼宿泊施設)を追及した2002年2月の国会でした。鈴木前議員は、著書などで「ムネオハウス」は立件されておらず、事実無根と主張してます。しかし「ムネオハウス」の工事入札に関連し、公設秘書と受注業者の社長ら6人が偽計業務妨害で起訴され、公設秘書は有罪が確定し、後援会幹部も有罪となっています。この事実に触れず、本人がその件で起訴されなかったから「ムネオハウス」事件そのものが事実無根だというのは、明らかに問題のすり替えです。
 そもそも、「ムネオハウス」事件の本質は、公的事業を私物化した点にあります。公的事業を後援会幹部の会社に回るように働きかけ、その会社から政治献金を受けたことは事実であり、それ自体、税金の還流というべきでしょう。政治的・道義的責任は免れることはできません。
 検察が証拠を改ざんした「郵便不正事件」をもって、鈴木前議員の件も「検察のでっちあげだ」という主張もあるようです。しかし、村木さんは裁判で無罪になりましたが、鈴木前議員の「やまりん事件」「島田事件」については、1審、2審で有罪となり最高裁が上告を棄却し確定したのです。裁判所は、検察と違って独立機関として自主的な判断をおこなう立場にあります。裁判所の結論を尊重するのは当然でしょう。

 確かに、検察のあり方については、さまざまな角度から検証すべきでしょう。――検察は「ムネオハウス事件」について鈴木前議員の関わりを、なぜ立件しなかったのか、いまだに釈然としません。そのうえ、国会が偽証罪で告発したときも「ムネオハウス」に関する鈴木議員の証言は対象外となりました。それは、当時の与党が「検察の提起」を受けて、そうしたからです。当時、野党4党はムネオハウス関連の証言も入れるべきだと主張しましたが、与党によって拒否されました。日本共産党に手柄を立てさせたくないという検察の意図がその背後にあったのかもしれません。

 さて、来年の通常国会幕開けまでに、さまざまな動きが起こる可能性があります。どのような事態になろうと、きちんと対応できるよう準備をしておかなければなりません。

 ◇◆今週の「奮戦記」より◆

 陥没事故の発生した岐阜県御嵩町の現場を視察、町長・住民と懇談
                    (「奮戦記」12月09日付より)

 地下に残された亜炭廃坑が原因で、大規模な陥没が相次いだ岐阜県御嵩町の現地を視察するとともに、渡辺公夫町長や住民から要望を聞きました。日本共産党御嵩支部の皆さん、県常任委員の鈴木正典さんなどとご一緒に行動しました。
 今年10月、住宅6棟や道路など広範囲の地盤が大きく陥没した同町顔戸(ごうど)の現場を視察しましたが、住民の方々はいまも避難生活を送っています。陥没した空洞は仮埋めされ、ボーリング調査が行われていました。御嵩支部の方々から説明を受けました。東海地震による大災害も心配されています。
 その後、町役場を訪れ、渡辺町長と懇談しました。町長は、被害者の負担軽減のため、現行制度の柔軟な運用を要望しました。「復旧基金が枯渇しない制度改正」「災害時の非難所となる施設などを最優先に地下を埋め戻すこと」が必要だと求められました。
 私は「振り返ると、亜炭採掘は戦争のための資源づくりという流れの中でおこなわれたものであり、国の責任は明確だ」「基金の柔軟な運用と予算の大幅増などを軽産大臣に申し入れたい」と応えました。
 続いて、夕方から開かれた住民との懇談に出席しました。そこには、地元の町議会議員も出席しました。住民の方々からは「5回落盤している。井戸水がなくなった」「落盤にあった人の気持ちを考えてほしい」「全部が国の責任や」「一日も早い復旧をしてほしい」と訴えがありました。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【10.12.10】消費税増税で「大連立」か?――与党が協議呼びかけ
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101210-210748.html
【10.12.09】陥没事故の発生した岐阜県御嵩町の現場を視察、町長・住民と懇談
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101209-084414.html
【10.12.08】菅総理が法人税引き下げ指示――どこまで財界言いなりなのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101208-233944.html
【10.12.07】菅内閣支持率、ついに20%台に低落
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101207-220459.html
【10.12.06】なぜ「思いやり予算」が「A」で、文化・教育予算は「B」「C」なのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101206-215833.html
【10.12.05】名古屋市西区の日本共産党演説会で国政報告。愛知県業者婦人後援会で講演
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/101205-165015.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

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