メールマガジンバックナンバー
第349号☆10月31日 いよいよ本格的な論戦の始まり
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2009/10/31 第349号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
朝夕の温度差が広がってきました。日によっては寒いときもあります。新型インフルエンザの患者も全国規模で増加し、1週間の患者は100万人を超える事態となっています。十分に気をつけましょう。
月曜日(26日)から臨時国会が始まりました。会期は11月30日までの36日間。いよいよ、本格的な論戦の始まりです。
開会日に、鳩山総理大臣の所信表明演説がおこなわれました。そのさい、3分の2近くの議席を持った民主党の議員が、いっせいに割れんばかりの拍手をおこないました。思い起こすと、4年前の小泉郵政選挙後の国会でも、似たような現象がありました。圧倒的多数を占めた自民党席の前の方に座った「小泉チルドレン」と言われる人々が、割れんばかりの拍手をしていました、しかし、そのときは、後ろの方の席は「しらけた」感じでした。それは、郵政民営化について自民党内にも賛否両論があり、党内派閥の関係もあったのかも知れません。それに比べると、民主党の場合は、圧倒的多数の議席の前から後ろまでいっせいに拍手ですから、耳が痛いほどです。
鳩山総理の「所信表明」演説時間は約52分と、これまでに前例のないほど長いものでした。議院運営委の委員部の調べでは、麻生総理が20分、福田総理25分、安倍総理30分、細川総理は25分、村山総理は28分でしたから、鳩山総理の演説時間は、かつてない長さだったと言えます。
演説内容はどうでしょう。確かに、従来の自公政権からの転換を強く意識したものでした。しかし、言葉が多い割には具体策に乏しいもので、日本共産党の志位和夫委員長は、記者に聞かれて「転換が求められている“要”の問題については、どう変えるのか国民の立場からの具体的方策は語られなかった」といいました。
志位委員長の質問は、3日後の29日(木)に行われました。その本会議場の雰囲気は、これまでにないものでした。「さきの総選挙で、国民は、自民・公明政権に退場の審判を下しました。私たちは、この結果を、日本の政治にとって前向きの大きな一歩であり、新しい歴史のページを開くものとして、歓迎するものです」と述べると、民主党の議席から万雷の拍手がおこったのです。日本共産党に対して、与党席からこのような拍手があるのは、大変珍しい現象です。
ところが、志位委員長が「肝心要の問題について、具体的方策は語られませんでした」と指摘すると、議場内はシーンと静まりかえりました。質問の間、自民党席からヤジが飛んだ程度で、全体として本会議場では、静かに聞いているという感じでした。日本共産党の存在感が、ずっしりと重くなっていると感じます。
本会議の各党代表質問では、民主党が質問を取りやめ、与党では社民党の重野幹事長だけが質問しました。その社民党の質問は、漠然としたものの言い方が目立ちました。驚いたのは、沖縄の米軍基地移設問題に関連して「岡田外務大臣はそうそうに『県外移設は考えられない状況』と発言され、物議をかもしております」という文言が事前の原稿にあったのに、質問で抜け落ちたことです。同じ内閣の閣僚批判は、取りやめにしたのでしょうか。民主党に歩調を合わせざるを得ない苦しい立場が、にじみ出ています。
沖縄の基地撤去の問題で、毅然と主張したのは、日本共産党だけでした。──「岡田外務大臣は、それまでの態度をひるがえして、『県外は事実上選択肢として考えられない』と発言しました。北沢防衛大臣は、辺野古への新基地建設について、基地機能の一部をグアムや岩国に移すから公約違反ではないとして容認する驚くべき詭弁をのべました。……米国に一喝されたら、態度を変え、公約を覆す。こんなことでどうして『対等の日米関係』といえますか。これでは自公政権の対米従属政治と変わらないではありませんか」。──これは、民主党批判を通じ自民・公明にも突き刺さる厳しいものです。隣にいる公明党が「これは拍手できないな」と、悔しそうにぼやいていたのが印象的でした。
来週から、予算委員会が始まります。日本共産党は、笠井亮議員が4日に質問に立つ予定です。その後は、各委員会でいっせいに質疑が行われます。
◇◆今週の「奮戦記」より◆◇
映画「沈まぬ太陽」(若松節朗監督・山崎豊子原作)を見ました
(10月30日付「奮戦記」より)
山崎豊子原作・若松節朗監督の映画「沈まぬ太陽」を見てきました。3時間を超える大作(途中休憩あり)でしたが、会社からの差別に屈せず、筋を通して生き抜く主人公に引き込まれてしまいました。主人公を演じているのは、渡辺謙さんです。
山崎豊子さんの原作を、私は以前に読んでいましたが、アフリカの大地など映像で表現される迫力は特別なものがありました。この主人公のモデルとなったのは、日本航空労働組合(日航労組)元委員長・故小倉寛太郎氏です。小倉氏は、「週刊朝日」(2000年2月18日号)に次のようなコメントを載せたことがありました。──「この小説で白日の下にさらけ出された、組合分裂工作、不当配転、昇格差別、いじめなどは、私および私の仲間たちが実際に体験させられた事実です。日本航空の経営側にいた人たちは、……数々の不当労働行為やその他の不祥事を思い出されたらいかがでしょう。人間である限り、そんな事実はなかった、などとはいえないはずです」と。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【09.10.30】映画「沈まぬ太陽」(若松節朗監督・山崎豊子原作)を見ました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091030-004228.html
【09.10.29】日本共産党の志位委員長が代表質問をおこないました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091029-153003.html
【09.10.28】鳩山政権に対する代表質問が始まりました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091028-181241.html
【09.10.27】災害被害対策について農水省の説明を受けました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091027-173440.html
【09.10.26】今日から臨時国会が始まりました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091026-151430.html
【09.10.25】名古屋市で派遣切り・失業問題の実態調査
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091025-195821.html
【09.10.24】三重県鳥羽市で台風18号による牡蠣(かき)被害を調査
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/091024-180000.html
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/
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