国会での活動
国会での活動 − 国会質問、金融(銀行・保険・証券)
【04.03.30】信金・信組の乱脈融資問題について質問
2004年3月30日、佐々木憲昭議員は、財務金融委員会で、甲府信用金庫の問題を取り上げました。
甲府信用金庫をめぐって、融資の実行や預金口座の開設の際に本人確認を怠ったために、知らない間に債務者にさせられるなどの事件があいついでいる問題について、佐々木議員は金融庁の対応をただしました。
被害者や支援者19人が傍聴席で見守るなか、佐々木議員は、具体的例のひとつとして山梨市の古屋嗣雄・芳子さん父娘の事件を取り上げました。
古屋さんは、知人の会社社長によって勝手に預金口座を開設され、その口座を使った融資を繰り返されました。融資はすべて当時の塩山支店長が専決で行い、古屋さん名義で融資された資金は、会社社長が自分の会社のために流用しています。ペーパーカンパニーを使った迂回融資や、無断で保証人にさせられていたものを含め、不正融資は1億1600万円にのぼります。
ところが甲府信金は、不正を認めず、融資の返済を古屋さんに求め、自宅などに競売をかけてきました。
佐々木議員は、名前が誤記された預金通帳や、職業欄の会社名が間違った融資申込書などの資料を示し、「本人が書いたのなら絶対に間違うはずがない」と強調し、金融庁が事務ガイドライン違反として調査・是正指導をするよう求めました。
五味廣文金融庁監督局長は、甲府信金に対して事実関係を事情聴取していることを明らかにし、「いただいた資料は、今後の監督の参考にする」と述べました。
また竹中金融担当相は、一般論としつつ「業務運営の適正性に疑義がある場合は、責任を持って報告・業務改善を求める」と答弁しました。
佐々木議員は、この質問に先立つ3月22日、被害者の皆さんの金融庁要請に同席しました。