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国会での活動

国会での活動 − 国会質問その他金権・腐敗政治

【01.02.13】宇和島水産高校「えひめ丸」への米原潜衝突事故で外務大臣を追及、KSDがすすめた「ものつくり大学」について追及

 2001年2月13日、予算委員会で、KSD問題等集中審議が行われ、11月29日の大蔵委員会に引き続いて、佐々木憲昭議員が質問に立ちました。

「米政府に抗議を」 宇和島水産高校「えひめ丸」への米原潜衝突事故で外相を追及

 まず最初に、佐々木議員は、米原潜グリーンビルが宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」に衝突した事故について日本政府の対応の遅れと米軍の責任を追及し、米側の主張を繰り返す河野洋平外務大臣の答弁に、怒りの声をぶつけました。

 佐々木議員は、「沿岸警備隊や米海軍の派遣は事故が起こってから約1時間後だ」と指摘。原潜が乗組員を救助しなかったことについて、「事実を確認し米政府に抗議すべきだ」と迫りました。そして、原因の徹底究明と再発防止のためにアメリカ政府にすべての情報を公開し、責任を明らかにするよう求めるべきだとのべました。
 河野外務大臣は、「ファーゴ米太平洋艦隊司令官から桜田外務省政務官に説明があった。それによると、グリーンビルは事故発生直後から捜索救助活動にあたった」と答弁。「ただし洋上には3〜6フィートの波があり、潜水艦の湾曲構造もあり潜水艦で直接収容するよりも沿岸警備隊の船で収容する方が安全であったと聞いている」と、米側の説明をそのまま繰り返しました。
 佐々木議員は、「えひめ丸」の船長が「波が高いということはなかった」「潜水艦にも波は打ち上げていなかった」と証言していることをあげ、大きな食い違いがあると追及。河野外務大臣から出たのは「それぞれの見方だ。やがて(事実は)明らかになってくるだろう」と人ごとのような答弁でした。

ものつくり大学の補助金増額 自民党・亀井氏の要請が「大きく影響」と厚労大臣に認めさせる

 次に、佐々木議員は、「ものつくり大学」への補助金増額への自民党議員の関与をとりあげて追及しました。
 中小業者の共済掛け金を自民党が食い物にしていたケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD)をめぐる汚職事件。KSD前理事長の古関忠男被告が推進してきた「ものつくり大学」設立への国からの異例の補助金支出は、KSD資金に汚染された自民党が、政治をゆがめていく実態を示しています。

 2000年度政府予算案で「ものつくり大学」への補助金は、概算要求段階より20億円積み増しされています。
 佐々木議員が、この増額は99年11月29日に開かれたKGS(国際技能振興財団)・大学設立準備財団主催の朝食会で自民党議員から働きかけがあったからではないかと坂口力厚生労働大臣にただしたところ、坂口大臣は「そのときに(亀井静香自民党政調会長から)要請があったことが(増額に)大きく影響したことは事実だ」とのべ、亀井氏らの働きかけの結果、増額されたことを認めました。あわせて厚生労働省の酒井英幸職業能力開発局長は「亀井先生の話は重みがあるわけでして、それらを踏まえて(増額の)必要ありと判断した」と答弁しました。

“開学前の私大に補助金は前例なし” 佐々木議員の追及に、政府のごまかし崩れる

 KSDがすすめた「ものつくり大学」の異常さは、開学前の私立大学に施設整備費などで多額の補助金が出たことです。一民間団体が推進した私立大学の開学前に、国の補助金を出すことは、前例がないことです。
 異例の補助金支出は、古関被告の要請を受けて、KSD資金で汚染された自民党政治家が、行政に圧力をかけたからです。
 政府は、これまでの国会答弁で、文部省からは開学前の私大に補助金を出さない原則であることは認めつつも、その他の省庁からは補助金が出た例があるかのようにいってきました。
 しかし、佐々木議員は、「(政府は)産業医科大学、自治医科大学には開学前にも(補助金を)出したという。しかしいずれも、民間資金は一円も入っておらず、実質的に準国公立大学というべきもの。民間資金が入った大学に、国の補助金が出たことはあるか」、と政府のごまかしを追及。
 町村文部科学大臣も、最後には、民間資金の入った開校前の大学に「国の資金」を出した例は「ものつくり大学」一つもないことを認めざるを得ませんでした。



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