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メールマガジンバックナンバー

第273号☆7月25日 愛知県の設楽ダム建設予定地の現地調査

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2008/7/25 第273号
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 ◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

メルマガ読者みなさん、こんばんは。佐々木憲昭です。

 梅雨が明けたとたん、猛暑が襲ってきました。なんと、40度近くになるところもあるなど、大変な暑さです。大気が不安定なため、竜巻や雷雨、雹(ひょう)などの被害も伝えられています。しかも地震の追い打ちです。──皆さんのところは大丈夫でしょうか?

 さて今週は、23日と24日に、愛知県の設楽ダム建設予定地の現地調査に入りました。予定されている設楽ダムは、総工費2070億円で総貯水容量は9800万立方メートル。徳山ダムに次ぐ規模だとも言われています。こんなに大きなダムが、いま必要でしょうか。建設予定地に入ると、豊かな緑が広がり澄んだ川が流れています。猛暑の下界とは違って涼しい風が木立の間から吹いてきます。ヒグラシがすぐ近くで鳴いています。……この自然は、何ものにも代え難いものがあると感じました。
 この地域では、これまでに行われた豊川総合用水事業(平成13年度まで)が完成したため、ため池などからの取水を含めて、現在は1億トンを超える水が余っているそうです。そのため、総貯水容量の65%にあたる6000万立方メートルが「不特定容量」つまり目的が明確でない水となっています。これは、きわめて異常なダム計画です。
 設楽ダム工事事務所からのヒヤリングでも、ノラリクラリとした答弁で、「何のために」という私たちの質問にたいし、明確な答えが返ってきませんでした。ともかく説明されたのは、「別の川に水が流れていないので、そちらに回す」ということでした。別の川に水を回すのなら、こんな大きなダムは必要ありません。

 24日の午前中には、水没する予定地にある「雲泉閣山の家」で住民運動の方々と懇談しました。──「設楽ダムの建設中止を求める会」代表の元愛知大教授・市野和夫さん、「設楽ダム建設の是非を問う住民投票を求める会」代表の伊藤幸義さん、同事務局長の伊奈紘さん……。学校の校長先生、医者などの仕事をしてきたそうそうたるメンバーです。

 私たちが驚いたのは、ダム予定地の地質です。工事事務所に質すと「20〜30メートルも掘れば堅い岩盤出てくる」と言ってました。ところが、伊奈さんへの事務所からの回答によれば、右岸でのボーリング調査の結果は「良好でない」としているのです。そのためか、いまだにダムの位置が定まっていません。各省庁間で基本計画の合意も得られていません。
 住民団体の方々は「答えがクルクル変わるので信用できない」と言っていました。「危険なダム」の可能性は払拭されません。ネコギギや鮎などの魚の生息が困難になる危険性も指摘されています。──このまま、ダムのごり押しを続けることは絶対に許せるものではありません。

 国会はいつ召集されるのでしょうか。内閣改造は、いつあるのでしょう。──自民党や公明党の議員に会うたびに問いただしても、明確な答えはありません。
 しかし、いまほど国民の間に不安が広がっているときはなく、政治は何のためにあるのかという本質が問われています。いよいよ日本共産党の出番。これからも力いっぱい頑張ります。

◇◆今週の「奮戦記」より◆◇

 消費税増税をねらい基礎年金“国庫負担引き上げ先送り”か
                (7月22日付「奮戦記」より)

 また、雲行きがあやしくなってきました。──基礎年金の国庫負担割合を2009年度までに2分の1に引き上げる問題をめぐって、与党内から実施時期を先送りする発言が続いているからです。
 谷垣政調会長も、5日付「毎日新聞」で「硬直的に考える必要はない。半年程度ずらすとか柔軟性も必要」と述べました。また、伊吹幹事長は、6月24日の記者会見で「09年度と法律にあるから、どの時点でスタートするか、予算編成のなかで議論しなければならない」といいました。自民党の園田政調会長代理は7月11日の「日経新聞」で「国の負担分を来年度なるべく減らすためになるべく後ろにすることはある」といっています。
 しかし、振り返ってみれば、2004年の年金制度改悪(「百年安心の年金」)は、国庫負担割合の引き上げを決め、財源について「定率減税の廃止と年金課税の見直し分を充てる」として、大増税を実行したのではなかったでしょうか。
 これによって国税分だけで2兆8000億円もの増収=国民負担増となっているのに、このうち年金財源として充てられたのは6800億円にすぎなかったのです。私は、1月の予算委員会で、このことを質したところ、あとの分は「赤字の穴埋め」に回しましたと答弁したのです。ほんとうにひどい話です。
 いまになって、なぜ、基礎年金の国庫負担引き上げを「先送り」するのでしょう。その理由は、「財源がない」ことをアピールし、それを理由に消費税大増税を虎視眈ねらっているからです。こんなまやかしの議論に、絶対に騙(だま)されないようにしましょう。
 消費税と切り離して、基礎年金の国庫負担引き上げをきちんとおこなうべきです。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【08.07.25】雇用促進住宅からの一方的な追い出しは許せないと政府交渉
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080725-164426.html
【08.07.24】利水・治水に役立たない「設楽ダム」は中止しかない──現地調査(2日目)
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080724-230018.html
【08.07.23】愛知県の設楽ダム予定地の現地調査に入りました(1日目)
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080723-232020.html
【08.07.22】消費税増税をねらい基礎年金“国庫負担引き上げ先送り”か
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080722-225058.html
【08.07.21】北海道函館市の日本共産党演説会でお話をしました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080721-220000.html
【08.07.20】フジテレビ「報道2001」に出演──『蟹工船』と小泉改革で議論
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080720-200000.html
【08.07.19】「政党助成金」──国民への「強制カンパ」をいつまで続けるのか
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/080719-172046.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
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