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メールマガジンバックナンバー

第235号☆11月2日 「大連立」か「解散」か!?

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  日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
 *--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2007/11/2 第235号
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◇◆今週の憲昭さん◆◇

 メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
 国会議事堂の周りの銀杏の木の葉が、緑から黄色に変わりそうな気配が感じられます。朝夕、冷え込む日もありますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 議事堂には「まさか」という「坂」があると言われていますが、ほんとうにそうですね。
 福田首相と小沢民主党代表が、今日、国会内で党首会談を行い、その席で福田首相が「民主党との連立」を打診したというのです。ほんとうに驚きました。それを小沢代表が、その場で拒否しなかった、というのにもビックリです。拒否せず「持ち帰って検討する」と応じたというのですから、いったい何を考えているのでしょうか。──結局は、役員会の議論を経て「大連立は拒否する」ことにしたそうですが。……
 さらに、時事通信の「速報」によれば、公明党幹部が「小沢氏は自衛隊海外派兵恒久法を検討するなら、新テロ法案の成立に協力すると述べた」というのです。これにも驚きました。そうなれば、表向きでは「大連立」を拒否しても、ウラで手を組むようなものではありませんか。

 今週の政治を振り返ると、なんか微妙な雰囲気につつまれた1週間だったような気がします。
 ことの始まりは、守屋前防衛事務次官の証人喚問が終わった29日(月曜日)の夕方でした。午後6時頃、突然、「福田さんと小沢さんが明日会談する」というニュースが飛び込んできたのです。
 そのあおりで、30日(火)の午前中に予定していた衆院テロ防止特別委員会(NHK中継入り)は、突然、取りやめになりました。──党首会談のため、福田総理が答弁席に座れないからです。しかも、2日後に予定されていた「党首討論会」(クエスチョン・タイム)までも、取りやめになったのです。自民党の山崎正昭参院幹事長は、こう言ったそうです。──「密室的な要素が多い」「議論を戦わせるなら、党首討論など国会を通じた方が国民も判断できるのではないか」と。その通りですね。
 もともと30日(火)は、10時からテロ特委員会をひらいて法案質疑を6時間行う予定になっていました。しかし、突然、午前中の2時間分がカットされたので、質問を予定していた民主党の3人の議員が午後の時間に回されました。民主党の午後の質問時間は2時間半。そこに新たに3人が加わったため、4人の質問だったのが7人に増え、ギューギュー詰めになってしまったのです。そのため、1人当たりの質問時間が40分から20分程度に減ってしまいました。
 日本共産党の笠井亮さんは、もともと50分の持ち時間でしたから、1人当たりにすると民主党議員の倍以上の時間となったのです。笠井さんの質問は、分かりやすくてなかなかよかったですね。

 質疑では、政府や民主党議員から「歩み寄り」を模索する発言が相次ぎました。たとえば、民主党の古賀一成氏は「提案がある。アフガニスタンはサトウキビが取れる。バイオマス(再生可能な有機性資源)のプラントを作ってはどうか」というと、福田首相は「大変、ご立派なご意見。ご説ごもっともでございます」などと答弁したのです。また、民主党議員は「自衛隊の海外派遣要件を定めた恒久法を作るべきだ」などと主張し、与党席から大きな拍手を受けていました。テロ特委員会の自民党委員は、「党首会談が決まってから民主党の態度が急変した。一体何が起こったのか背景は分からない」と語ったそうです。──日本共産党の志位和夫委員長は、この密室協議をきびしく批判しました。

 民主党の議員に、エレベーターなどで会うと、「いろいろご迷惑をおかけしています」などと言いながら、「私もどうなっているのか、よく分からないんです」という状態でした。──今週は、始めから、たった2人に「議事堂ジャック」され、政治が大きく振り回された感じです。しかし、「密室協議」のなかから前向きな話が出てきたためしはありません。コソコソ隠れて密議をするのは、国民の前では恥ずかしくて堂々と話あうことができないからではありませんか。
 「大連立」がつぶれたら、次は「解散」か!?……さぁ、何が起きるかわかりません。これからも気を引き締めて頑張る決意です。

◇◆"連日、本人がつづる"今週の「奮戦記」◆◇

 ●ゆうちょ銀行が新たな預金保険料負担を利用者に転嫁!
              (11月2日付「奮戦記」より)

 衆議院財務金融委員会で質問しました。郵政事業の分割・民営化によって、ゆうちょ銀行に巨額の預金保険料の負担がのしかかり、それが利用者に転嫁されている実態が明らかになりました。
 ゆうちょ銀行は、民営化にともなって、民間の銀行と同じように預金保険機構に入り、保険料を納めることになります。しかし同機構は、10年ほど前の相次ぐ金融機関の破綻に多額の資金援助をおこなったため、準備金が現在でも2兆円規模の欠損金となっています。それを借金で穴埋めしてきました。
 民営化にともなって、ゆうちょ銀行が預金保険機構に支払うことになる保険料が10年で1兆円規模になるという「民営化準備室」の国会計算試算があります。この負担を、ゆうちょ銀行はさまざまな手数料の引き上げで利用者に転嫁しているのです。私は「銀行の経営破綻に何の責任もない郵便局の利用者に負担を押しつけるのは、理屈に合わない」と批判しました。
 渡辺金融担当大臣は、「ゆうちょ銀行は利用者の声に耳を傾け、料金改定の場合は、丁寧な説明をすることが大事」と答弁しました。私は、「利用者の望みは、説明ではなく負担の軽減だ」と厳しく批判し、負担軽減のため制度を見直すようにあたらめて求めました。

≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【07.11.02】ゆうちょ銀行が新たな預金保険料負担を利用者に転嫁!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/071102-160645.html
【07.11.01】政治資金規正法改正問題で、与野党国対委員長会談
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/071101-212909.html
【07.10.31】衆議院議長が主催する議会制度協議会に出席しました
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/071031-204900.html
【07.10.30】福田康夫自民党総裁(首相)と小沢一郎民主党代表が「密室」で会談
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/071030-215609.html
【07.10.29】守屋前防衛事務次官の証言で、いっそう疑惑が深まった
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/071029-210830.html
【07.10.28】第51回民青愛知県代表者会議で、緊迫した国会情勢などを報告
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/071028-202235.html
【07.10.27】浜岡原発訴訟静岡地裁の判決──中部電力の言い分を丸呑み!
 → http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/071027-210822.html

◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
 → http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/

◎「憲昭eたより」の次号は、11月9日(金)発行予定です。

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