奮戦記
【07.10.30】福田康夫自民党総裁(首相)と小沢一郎民主党代表が「密室」で会談
今日、午前10時から、福田康夫首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表の党首会談が国会内で行われました。
そのため、今日午前中にテレビ入りで予定されていた衆院テロ防止特別委員会は、急遽取りやめになり、午後の時間に回されました。
しかも、明日予定されていた「党首討論会」(クエスチョンタイム)も、取りやめになりました。
小沢代表は、国民の見えるところでの議論を強調していたのに、それを否定するような「密室協議」ではないでしょうか。
自民党の山崎正昭参院幹事長も、今日午後の記者会見で、二人の党首会談について、「詳細が明らかにされておらず密室的な要素が多い」と述べました。
山崎氏はその理由として、会談で新テロ対策特別措置法案の扱いが議論されたことを挙げて「議論を戦わせるなら、党首討論など国会を通じた方が国民も判断できるのではないか」と指摘しました。
会談後、福田首相は「きょう話したことを引き続きやっていこう、ということになった。どこかで一致点を見い出したい」と強調し、党首会談を定期的に行うことについては「そのぐらいの必要性がある」と意欲を示したそうです。
インド洋での海上自衛隊による給油活動については、11月1日に期限切れを迎えるため、福田首相が新テロ特措法案の今国会成立を小沢氏に呼びかけましたが、小沢氏は「一般論として協力できることは協力するが、特措法は認められない」と述べて、従来通り反対する意向を伝えたと報道されています。
ただし、福田首相は小沢氏に11月2日(金)に再度会談することを要請。小沢氏も了承したようです。
今日は、約80分の会談のうち、半分以上は二人だけで行われました。こんなに長い時間、何が話し合われたのでしょうか。
党首会談を受け、国会審議の雰囲気が一変したのも事実です。テロ特委では、政府からも民主党議員からも「歩み寄り」を模索するような発言が相次ぎました。
たとえば、民主党の古賀一成氏が「提案がある。アフガニスタンはサトウキビが取れる。バイオマス(再生可能な有機性資源)のプラントを作ってはどうか」と提案すると、福田首相は「大変、ご立派なご意見。ご説ごもっともでございます」などと答弁しました。
また民主党は「自衛隊の海外派遣要件を定めた恒久法を作るべきだ」などと主張し、与党席から大きな拍手を受けていました。
さらに民主党は、守屋氏の証人喚問に続き、給油量隠ぺい問題に関する集中審議、海上幕僚監部元防衛課長の参考人招致を先行させるよう要求していたのに、今日の理事懇談会では、その要求を事実上棚上げしました。そのうえ、31日、11月1日と連日、委員会を開くことにも同意したのです。
同委員会の自民党委員は「党首会談が決まってから民主党の態度が急変した。一体何が起こったのか背景は分からない」と語ったそうです。 ……ほんとうに、何が起こったのでしょうか。
EU議会経済金融問題委員長一行との意見交換会
今日午前、衆議院の財務金融委員会が、EU議会経済金融問題委員長一行との意見交換をおこないました。
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