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第230号☆9月28日 来週から本格的論戦が開始
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日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--* 憲 昭 e た よ り *--*--*--* 2007/9/28 第230号
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◇◆今週の憲昭さん◆◇
メルマガ読者の皆さん、こんばんは。佐々木憲昭です。
このところ、急に“暑く”なったり“涼しく”なったり。……対応が、なかなか難しいですね。体調をくずさないようにしましょう。“政治空白”で冷えていた国会議事堂のなかも、ようやく活気が戻りつつあります。
今週は、25日(火)に衆議院と参議院で首班指名選挙がおこなわれました。衆議院と参議院で「ねじれ」現象が起こっているため、衆議院では「福田康夫」氏が指名されましたが、参議院では決選投票で「小沢一郎」氏が指名されました。
衆参で指名が違ったので、それぞれ本会議で10名の協議委員を選出し両院協議会を開いて協議しましたが、協議しても両院の意見が一致しませんでした。そのため、議長が「憲法第67条第2項により衆議院の指名議決が国会の議決となった」と宣告しました。──こうして、福田康夫氏が首相に指名されたのです。ほぼ1日がかりの首班指名選挙でした(その詳しい流れは、25日付の「奮戦記」をご覧ください)。
首班指名の投票の仕方は、衆議院と参議院で微妙に違います。衆議院では、「投票用紙」と「木札」が必要です。参議院では、あらかじめ投票する議員の名前を印刷してある「投票用紙」1枚だけです。
衆議院では、投票用紙のまん中に首班に指名したい議員の名前を書きます。投票した本人の名前は、投票用紙の左側の小さな方の枠内に書きます。──衆議院の投票は、この自筆の「投票用紙」だけでなく、自分の名前があらかじめ書かれている「木札」をもって本会議の演壇のうえに行き、それぞれ職員に渡すのです。木札は、投票行動をおこなった証拠になります。
ところが、数のおごりか、気のゆるみか。自民党のある議員がとんでもない行動をとりました。その議員は、投票用紙を持って行くのを忘れて「木札」だけ渡して自席に戻り、再度「木札」と「投票用紙」を持って登壇したのです。そのため、木札の数が投票用紙よりひとつ多くなりました。
私は、本会議場にいたのですが、そんなことがあったなんてまったく知りませんでした。河野議長は1枚多い木札について「無効」と宣言しました。私は、漠然と、「木札を渡し投票用紙を渡さないかたちで意思表示(棄権)をした議員がいたのだろう」などと思っていました。
しかし、直後に開かれた衆議院議院運営委員会の理事会で、1人で2度も投票行動をした議員がいたことが分かったのです。理事会では、「2度目の投票が有効なのかどうか」の議論になりました。厳密に言えば、1回目の投票行動によって権利行使は終わっているのですから、2度目の投票行動は無効とすべきでしょう。そうなると、福田氏の得票は338票ではなく337票となります。
ところが自民党は、本人が投票をやり直したのであり「河野議長のところに行って陳謝したのだから認めてほしい。本人には厳重に注意する」と弁明しました。投票のあり方については、今後、衆議院の議会制度協議会で話し合うことになりました。
もうひとつの「珍事」は、大臣の海外出張を議運で承認することに関連して起こりました。
議運に出席した大野松茂官房副長官が、冬柴国土交通大臣の海外出張を「2日間認めてほしい」と提案しました。ところが議運委員長も、与党筆頭理事も、野党筆頭理事もいっせいに「えっ?1日に短縮したと聞いているが……」との反応でした。提案した大野副官房長官は「聞いていない」というのです。官邸の中は、いったいどうなっているのでしょうか。
あとで、「しんぶん赤旗」の記者から聞いたのですが、議運の会議室を出た官房副長官が、廊下で秘書官に烈火のごとく「なぜ、私に知らせなかったのか!」と怒鳴り散らしていたそうです。……こんな醜態を見ていると、福田丸も“前途多難”ですね。
さて、昨日開かれた衆議院議院運営委員会理事会では、福田首相の所信表明演説を10月1日におこない、代表質問を3日、4日の両日におこなうことで合意しました。9月初旬に予定していた時間よりもそれぞれ10〜155分長くなり、「国民新党・そうぞう・無所属の会」も、代表質問で初めて5分間の質問をすることになりました。
いよいよ来週から、福田内閣にたいする本格的論戦が開始されます。論戦の準備も怠りなく、がんばってまいります。
◇◆"連日、本人がつづる"今週の「奮戦記」◆◇
●経団連の御手洗会長が、消費税増税を自民と民主にけしかけ
(9月22日付「奮戦記」より)
先の参議院選挙で、国民の多くは消費税増税などこれ以上の負担増に「ノー」の審判を下しました。これに危機感をつのらせたのか、日本経団連の御手洗会長が最近、「基礎年金部分を税金でまかなうのもひとつの例だ」とのべ、基礎年金部分の全額税方式を検討すべきだという考えを明らかにしました。
これにたいして、自民党の津島雄二税制調査会長も「検討に値する。与野党で議論し、国民の合意が得られることが重要だ」と発言しました。また、民主党の鳩山由紀夫幹事長は、「見識を示していただけることはありがたい。行き着くところは全額税方式しかない」と応じています。しかし民主党は、消費税については5%の現行税率を維持することが前提ではなかったでしょうか。
日本経団連は、18日に来年度税制「改正」に関する提言で、現行5%の消費税率を、当面2%程度、さらに2015年までに3%引き上げて、10%程度にすることを主張してます。その一方で、法人税の減税など大企業への身勝手な減税を求めています。
法人税減税の財源として、消費税の引き上げをねらっていることは明らかです。
≪毎日の奮戦記はこちらから≫
【07.09.28】“大企業栄えて民滅ぶ”の仕組みをいつまでも続けていいのか
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070928-203407.html
【07.09.27】衆議院議院運営委員会で所信表明演説・代表質問の日程を決める
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070927-221749.html
【07.09.26】消費税増税に反対!児童扶養手当削減の中止!求めて国会集会
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070926-205934.html
【07.09.25】総理大臣の指名選挙…“衆参ねじれ”で長い一日になりました
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070925-211835.html
【07.09.24】自民4役を派閥代表で固めたが…政策選択の幅はあまりにも狭すぎる
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070924-220000.html
【07.09.23】福田康夫氏が自民党総裁に。これからの国会はどうなる?
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070923-220000.html
【07.09.22】経団連の御手洗会長が消費税増税を自民と民主にけしかけ
→ http://www.sasaki-kensho.jp/hunsenki/070922-221500.html
先週号の奮戦記の引用で、変換ミスが数箇所ありました。
誤:「学生の労働形態は尾アートやアルバイトなど碑石雇用を含めさまざまです」
正:「学生の労働形態はパートやアルバイトなど非正規雇用を含めさまざまです」
訂正してお詫び致します。
◎「憲昭eたより」のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。
→ http://www.sasaki-kensho.jp/magazine/
◎「憲昭eたより」の次号は、10月5日(金)発行予定です。
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