国会での活動
【11.04.22】「日独決議」に侵略戦争の歴史認識後退と反対
2011年4月22日、衆院本会議で、日独交流150周年決議が民主、自民、公明などの賛成多数で議決されました。
日本共産党、社民党、たちあがれ日本は反対しました。
本会議に先立つ議院運営委員会で意見表明した佐々木憲昭議員は、当初、議運委理事会に示された決議案は「侵略行為により、近隣諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」としていたが、今回の決議案では「侵略行為」が削除され、「各国と戦争状態に入り、多大な迷惑をかけるに至り、両国も多くの犠牲を払った」と書き換えられており、「到底容認できない」と述べました。
村山首相談話(1995年)では「国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」と表明していたことを指摘。「少なくとも村山談話が明らかにした歴史的到達点を踏まえるのが当然であり、侵略という認識を大きく後退させる決議をあげることは許されない」と述べました。
さらに、ドイツ連邦議会が今年1月にあげた日独交流150周年記念の決議では、「ドイツと日本は侵略・征服戦争を行い、被害を受けた近隣国の人々に破滅的な結果をもたらした」と侵略戦争に対する痛切な反省の文言を盛り込んでいることに言及。「日本の決議が過去の戦争に真しに向き合うことなく、侵略行為にも言及しないとすれば国際的批判を免れない」と述べました。
社民党は同趣旨で反対を表明。たちあがれ日本は「多大な迷惑をかけた」との文言を入れるべきでないとの立場から反対しました。