国会での活動
国会での活動 − 国会質問、金融(銀行・保険・証券)
【06.06.13】史上最高益あげているのに 6大銀行 法人税ゼロ「社会的責任を果たせ」
2006年6月13日、財務金融委員会で、佐々木憲昭議員は、銀行のあり方について質問しました。
大手銀行は史上最高の利益をあげているのに、中小企業への貸し出しは96兆円も減らしています。
また、銀行は、91年度から05年度のあいだに、貸し出しでの金利収入を経常収益比で6割から4割に減少させる一方で、手数料収入を2%から17%に急増させています。
優越的地位の乱用で業務改善命令を出された三井住友銀行が中小企業に金融商品を押しつけ販売していたのも、手数料収入を得るためで、他の銀行も同じことをしています。
さらに、銀行の普通預金金利は、0.001%と低く、庶民犠牲のもとで銀行が利益を上げています。
佐々木議員は、これらのことは「金融庁が行政処分まで出して『収益向上』を強くもとめてきたことにも責任がある」と批判。
さらに、大手銀行は、これだけ莫大な利益を上げているにもかかわらず、税金をまともに払っていません。金融庁監督局長は、主要6銀行で法人税がゼロであることを認めました。
佐々木議員は、「税金を投入された銀行が史上最大の利益を上げているのに、自らは税金を払っていないというのでは国民は納得できない。銀行のあり方として正常だと思うか」とただしました。
これに対し、与謝野金融担当大臣は、「日本の金融機関が、経営内容も経営姿勢も健全になってほしいという思いは佐々木議員と同じ」と答弁しました。
また大臣は「銀行には、金融仲介業という社会的責任がある。銀行はリスクを背負うという気概が必要であり、そうでなくては国民的な信頼は得られない」とのべました。
佐々木議員は、「銀行はリスクをとって中小企業・地域経済に融資し、公的な役割を果たすべきだ」と主張しました。