国会での活動
国会での活動 − 国会質問、金融(銀行・保険・証券)
【06.05.12】カネボウ粉飾決算事件など 「監査人の独立性の確保」が重要と指摘
2006年5月12日財務金融委員会で、「金融商品取引法案」(投資サービス法案)に関連して参考人質疑と法案質疑が行われ、佐々木憲昭議員が質問しました。
参考人として招致されたのは、藤沼亜起氏(日本公認会計士協会会長)と郷原信郎氏(桐蔭横浜大学法科大学院教授)です。
佐々木議員は、カネボウの粉飾決算に加担した今回の事件をはじめ一連の事件で問われているのは、監査される会社にたいして監査人の独立性が確保されていなかったことにあると指摘。
公認会計士協会が2月16日に最終変更した「倫理規則の独立性(第14条)の解説」をとりあげました。
そこには、「独立性に対する脅威」として、「自己利益、自己監査、癒着、擁護、脅迫・威圧」などがあげられています。
佐々木議員は、今回の事件は、どこに問題があったのかと質問。
これにたいして藤沼参考人は、癒着や自己利益等があったことを認めました。
独立性を保つ点でメスを入れなければならない点は、監査される会社から監査する側が報酬を受け取るという矛盾した関係をどうするのかということです。この点では、参考人から明確な解決策は示されませんでした。