国会での活動
【03.03.18】海上貨物到着即時輸入許可制度の新設で税関のチェック体制を後退させる
2003年3月18日、財務金融委員会で、佐々木憲昭議員は、銀行手数料について、「海上貨物到着即時許可制度」について質問しました。
佐々木議員は、関税定率法等一部改正案に盛り込まれた「海上貨物到着即時許可制度」が、税関の水際でのチェック体制を後退させるものだと批判しました。
「海上貨物到着即時許可制度」は、税関検査が不要と判断された場合に、相手国から出港する時点で予備申告を受け付けて、書類審査をおこない、船が港に入るまでに輸入許可を出すものです。港に到着した荷物は、港での現物検査を受けることなく、ただちに国内に持ち込むことができます。
佐々木議員が、新制度について、「税関検査が必要か不要かを判断する基準は何か」とただしたところ、田村財務省関税局長は、「海上貨物通関情報システムの情報にもとづいている」と答弁。これを受けて佐々木議員は、「情報システムで問題を起こしていない企業だとされたら、検査不要となってフリーパスで荷物が国内に持ち込まれる」と指摘し、出港の段階で社会悪物品が混入しても国内への持ち込みをチェックできない仕組みになることを、効率化による水際でのチェック体制の後退を進めるものだと批判しました。