国会での活動
【政治経済キーワード】国連安全保障理事会
2003年3月20日
国連安全保障理事会は、国連の機構のひとつで、世界の平和と安全保障問題について協議・決定する役割を担っています。安全保障理事会は、15の理事国で構成されており、そのうちアメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアの5カ国は常任理事国です。残る10カ国は総会が2年の任期で選ぶ非常任理事国です。
安全保障理事会で重要な決議を行うためには、9つの理事国が賛成しなければなりません。また常任理事国5カ国のうち1ヶ国でも反対票を投じた場合、決議は行われません。これは拒否権と呼ばれています。すべての国連加盟国は、安全保障理事会の決定を承認し、実施することに同意しています。
ブッシュ米大統領は、対イラク攻撃に対する国連安全保障理事会の支持を得ることができないなかで、武力行使を容認する決議案の採択をあきらめ、国連決議なしに対イラク戦争に走っています。アメリカがすすめる戦争は、イラクの大量破壊兵器問題を国連査察で平和的に解決しようという国際社会の努力を力ずくで断ち切るものです。しかも、アメリカは、この戦争でイラクの政権打倒を掲げています。戦争で他国の政権転覆をはかるなどということは、世界の平和秩序の根本を揺るがすものです。
小泉首相は、18日、アメリカの戦争計画にただちに支持を表明しました。戦争反対の世界の声によってアメリカが孤立しているもとで、日本政府のアメリカ追随ぶりが際立っています。
私たち日本共産党は、アメリカの対イラク戦争に反対です。小泉内閣にたいし、アメリカ支持の撤回を要求します。