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国会での活動

国会での活動 − 国会質問景気回復金権・腐敗政治財政(予算・公共事業)

【01.06.05】塩川財務大臣「道路特定財源の見直しと一般財源化」を表明、機密費でおとぼけ証言を繰り返す

 2009年6月5日の財務金融委員会で、佐々木憲昭議員は、公共事業のなかでも占める割合が大きい道路事業費とそれを支える道路特定財源の見直しを要求しました。
 また、佐々木議員は、機密費でおとぼけ証言を繰り返す塩川財務大臣を追及しました。

塩川財務大臣「道路特定財源の見直しと一般財源化」を表明

 道路特定財源といわれるなかで、揮発油税とガソリン税は、戦後直後は一般財源であったものが、1954年に故田中角栄議員の提案で「暫定的、緊急的措置」として特定財源とされたものです。
 また、1971年につくられた自動車重量税は、「もともと使途を特定しない一般財源」であったにもかかわらず、田中角栄氏の一声でその8割を道路にあてることが決められ、以来30年間も続けられています。
 佐々木議員は、このような経緯を指摘し、「一般財源にするのは当たり前ではないか」と、塩川財務大臣に迫りました。

 塩川大臣は、「暫定的というのは暫定期間がきたらぷつんとやめてしまうという意味の暫定ではなく、これからも継続するがとりあえずの制度として発足したもの」「平成14年度までは法律によって使途が特定されているので(一般財源化は)できない」と答弁したうえで、道路5ヵ年計画が新しい段階に入る平成15年度以降においては「特定財源のあり方を変えていって、でき得れば一般財源にしていきたい」と一般財源化の意向を明らかにしました。

 佐々木議員は、法律によって道路に使うと決められていない自動車重量税については「その気になれば来年度から直ちに一般財源化できる」と重ねて追及。塩川氏は、「2割は一般財源にあてることができる」とした国会の合意を「有効に利用したい」と表明しました。

「公共投資基本計画」の見直しに「私も賛成」と塩川財務大臣

   佐々木議員は、「630兆円に上る公共投資基本計画はムダと浪費の公共事業を膨らます大きな要素となっている。全体の公共投資縮小という方向であれば、基本計画そのものを見直すべきだ」と塩川財務大臣にただしました。

 公共投資基本計画とは、アメリカの対日要求を受け入れて策定されたもので、現在の計画は、1995年度から13年間で630兆円の公共投資を行うものです。国民の必要から事業計画を積み上げてつくられたものではなく、“総額先にありき”で決められた、ムダと浪費の公共事業の自動拡大装置と言えるものです。今日の財政破たんのみなもとになっています。

 塩川大臣は、佐々木議員の追及に対し、「おっしゃるような趣旨は私も賛成でございます」と、基本計画の見直しに賛同。そのうえで、経済財政諮問会議の結論を待って「公共事業ならびに福祉事業のバランスの変更を考えてみたい」と述べました。この質問は、新聞各紙で大きく取り上げられました。

大臣就任後のインタビューを「覚えがない」 機密費でおとぼけ証言を繰り返す塩川財務大臣

 機密費を“野党対策に使った”というみずからの証言に知らぬ存ぜぬを通す塩川正十郎財務大臣。佐々木議員の質問に対し、1週間前に放映された民放のインタビューの発言を再び「覚えがない」「記憶がない」と言い逃れました。

 この日の委員会で佐々木議員は、塩川大臣が財務大臣就任後のテレビ朝日系番組「ニュースステーション」(5月28日放映)で、機密費に関するテレビでの証言を否定している理由を、「僕は、政府の一員になったんで、もういっさい言えません」などと語っていることを問題にしました。
 佐々木議員は、番組中の塩川発言をテープから起こし、活字にして委員会資料として配布しました。
 塩川大臣は資料に目をおとしながら、「私はインタビューには応じてませんよ」「これ、いつ撮ったのでしょうか。私は覚えてませんよ」と繰り返す始末。とぼける姿に野党席から怒りの声が飛び交いました。
 「あなたが大臣になってからの発言だ。これさえもおぼえていないのなら大臣として務まるのか」と迫る佐々木議員。結局、塩川大臣が同番組のビデオを見たうえで、6日の委員会で再び答弁することになりました。

5月28日の「ニュースステーション」(テレビ朝日系列)で放映された塩川大臣の機密費についての経験は「言わないことにしている」発言

【ナレーター】官房機密費での国会発言が波紋をよんでいます。塩川大臣は今年の1月、官房機密費の使い道について――

【塩川大臣】野党対策に使っていることは事実です。

【ナレーター】でも今の国会答弁では――

【塩川大臣】……そういった中身のことについては忘れてしまったということでございまして……。

【ナレーター】どちらの発言が真実だと思いますか。テレビでの発言(「野党対策に使った」)が真実だと思う国民は、72%にものぼりました。塩川さん(「忘れてしまいました」発言)を信じているありがた〜い人も13%いました。でも、ほとんどの国民は塩川さんの国会答弁を信用していないようです。

【塩川大臣】表側はね、そりゃ、国民の感覚で、ぼくは、あれは政府の一員になったんでもういっさい言えません。役職についたらそういうものに対する責任感が、別の責任がある、発言にはね。そういうことと交じっていっさい言わんことにしとんねん。

【ナレーター】こうしたこともあって、小泉さんの機密費への対応を不十分だと思う国民は、6割近くにものぼっています。塩川さん、すべてを国会で明らかにして小泉内閣で機密費の問題をしっかり解決したらどうでしょうか。

【塩川大臣】どうですかね。そういってるのはテレ朝だけやろ。そりゃもう国会紛糾して、どうにも動かなくなっちゃう。


【久米宏】閣僚になってから本当のこと言えないって言ってましたね。
【渡辺真理】いまのVTRではね。

1月28日放映の「サンデープロジェクト」(テレビ朝日系列)で塩川大臣が官房長官時代の機密費使用の経験を語った部分

 塩川正十郎財務大臣は、宇野内閣の官房長官を務めていたときの機密費をめぐる体験を、テレビ朝日系列の「サンデープロジェクト」のインタビューに答えて、次のように証言していました。

【緊急追跡 官房機密費横領疑惑〜外務省元室長告発の背景〜】

≪官房機密費≫

【塩川】野党対策に使っていることは事実です。現ナマでやるのと、それから、まあ、要するに一席設けて、一席の代をこちらが負担するとか。

──どなたが金庫に入れるのか。

【塩川】 官邸にあります会計課長です。それは、参事官と総務参事官がおりますが、それと相談して入れてますね。

──いくらぐらい常時入っているものですか。

【塩川】私が官房長官のときは、4、5千万円ですかね。1週間にいっぺんぐらい、あるかどうか会計課長がのぞきにきて、それで足らなかったらちょっと増して入れてくれているという状態ですね。だいたい100万円単位で袋に入れてあります。

──領収書はあるんですか、ないんですか。

【塩川】あるのとないのとあります。たとえば、北方領土返還運動、何々の団体の運動、その場合、総理大臣から官房長官に「何とか考えてやってくれ」と、そういう場合、ちゃんと領収書をもらってますよ。

≪外交機密費≫

【塩川】総理が、外遊で海外出張で行くから、その費用は、外交折衝のやつ、外の費用が多いですからね。その費用を負担しろと。それは官邸の調整報償費ではございませんからね。ですから、外務省のある枠内からもってこいよと。


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