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税制(庶民増税・徴税), 財政(予算・公共事業), 医療・介護・年金, その他 (消費税, 災害支援)

2011年04月30日 第177回 通常国会 財務金融委員会 【607】 - 討論

財源確保法案を可決 佐々木議員が賛成討論

 2011年4月30日、財務金融委員会で、震災復旧財源として基礎年金財源に充てる「埋蔵金」を転用することを盛り込んだ財源確保法案を、全会一致で可決しました。

 質疑の後、賛成討論に立った佐々木憲昭議員は、「『埋蔵金』を震災対策に充てることは否定されるものではない」としたうえで、転用した年金財源の穴埋めとして「税制抜本改革・消費税増税につなげようというやり方は断じて容認できない」と表明しました。

 復旧のための税源として転用されるのは、2011年度予算で基礎年金の国庫負担を2分の1に引き上げるために確保した鉄道運輸機構からの納付金や財政投融資特別会からの受け入れ金、外国為替資金特別会計の受け入れ金など約2兆7397億円。

 佐々木議員は、賛成討論で、補正予算案の財源として、法人税減税などの大企業・大資産家減税の是正や米軍への「思いやり予算」、政党助成金などの中止が受け入れられなかったことは「きわめて残念だ」と強調。
 民主・自民・公明の3党が補正予算に関する合意文書(29日)で、年金財源について「社会保障改革と税制改革の一体的検討が必須の課題」と述べていることをあげ、年金財源の穴埋めを口実に、消費税増税につなげることは「断じて容認できない」と主張しました。

 この日の佐々木議員の質問に対し、野田佳彦財務大臣は補正予算の財源として転用された基礎年金の国庫負担引き上げ財源の穴埋めとして、消費税増税を含む「税制抜本改革」で財源を得ることを明言しました。

議事録

○佐々木(憲)委員 日本共産党を代表し、東日本大震災に対処するために必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案に対し、討論を行います。
 提案されている法案は、政府自身が基礎年金の国庫負担を2分の1にするための財源に充てるとしていた埋蔵金約2兆5千億円を、震災対策に転用するものであります。
 我が党は、補正予算の財源については、法人税減税や証券優遇税制の延長の中止、不要不急の大型公共事業の中止、米軍への思いやり予算の中止、政党助成金の廃止などで確保すべきだということを主張してまいりました。これが受け入れられなかったことは極めて残念であります。
 埋蔵金を震災対策に充てるということは、一般的に否定されるものではありません。しかし、問題は、あいた年金の財源を何によって穴埋めするかということです。これを税制抜本改革、消費税増税につなげようというやり方には、断じて容認できません。
 昨日、民主、自民、公明三党が交わした補正予算に関する合意文書で、年金財源に関して「社会保障改革と税制改革の一体的検討は必須の課題」としていることも、その意味で看過できません。
 我が党は、年金財源のあり方、今後の震災財源のあり方については大いに異議があり、被災者に負担を求める消費税増税路線にくみするものではありません。
 そのことを厳しく指摘した上で、緊急を要する東日本大震災の救援及び早期復旧のために埋蔵金を震災対策に転用する法案に、賛成することといたします。(拍手)

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