東海での活動
【11.12.20】過労死裁判 国は控訴するなと遺族が厚生労働省に申し入れ
2011年12月20日、旧東海デジタルフォン(現ソフトバンクモバイル)で働いていた小出堯さんの妻の小出典子さんをはじめ、原告弁護団・支援者代表が、厚生労働省にたいして、小出さんの労災を認め、控訴しないように要請しました。
この要請には、佐々木憲昭議員も同席しました。
14日に、小出堯さん(当時56歳)が自殺したのは過労によるうつ病が原因だとして、妻の典子さんが、国に労働災害認定を求めた裁判の判決が、名古屋地方裁判所(田近年則裁判長)でありました。
判決は、過労による自殺と認め労働災害と認定しました。
堯さんは足に障害をもち、仕事が原因でうつ病を発症したにもかかわらず、2002年に遠隔地に強制配転され、勤務してわずか5日後に自殺に追い込まれました。
典子さんは、名古屋西労働基準監督署に労災認定を申請しましたが、不支給処分となったため、2009年11月、処分の取り消しを求めて同地裁に提訴していました。
判決は、労働が過重であったかどうかは、労働時間だけではなく堯さんがトラブル処理担当者として精神的負担が大きかったなど質的な面を含めて判断すべきだとしました。
原告弁護団の岩井羊一弁護士は「判決は私たちの主張を全面的に認めた画期的なもの。全国の過労自殺裁判の原告を励ますもの」と語っています。