東海での活動
【05.05.27】重要文化財(御城番屋敷)・松阪城跡の景観を守れ
2005年5月27日、佐々木憲昭議員は、前衆議院議員の瀬古由起子さん、三重県松阪市の久松みちお市議などといっしょに、文部科学省や国土交通省に申し入れをおこないました。
テーマは、重要文化財である御城番屋敷を含む地域の歴史的景観を守ることです。
松阪市殿町の国指定重要文化財の御城番屋敷や県指定史跡の松阪城跡の近くに、地上7階、高さ21メートルの高層マンション建設計画が明らかになりました。
このため、現地では大きな反対運動が起こっています。
5月10日には、殿町自治会(430世帯)が、地元をはじめ市民1万人余、県内外を含めて1万6000人の反対署名がを添えて、松阪市長に要請をおこなっています。
文化庁では、景観を守る手段がないということでしたが、国土交通省の説明から6月に施行される「景観法」などを活用する方法もあることがわかりました。
問題は、市民の要請に松阪市がどのように対応するかです。私たちも、引き続き頑張ることになりました。
国土交通省・文化庁への要請文
要請
三重県松阪市殿町の国指定重要文化財の御城番(ごじょうばん)屋敷や県指定史跡の松阪城跡に近い開府当時の風情を残す四五百(よいほ)の森の一角に地上7階、高さ21メートルという高層マンション建設計画が4月上旬に明らかになりました。この一帯には景観保存の対象になると考えられる武家屋敷群もあります。現地では大きな反対運動が起こっています。5月10日には殿町自治会(植村輝美会長・430世帯)が地元をはじめ市民1万人余、さらに県内外を含め全体で1万6028人の反対署名を添えて下村松阪市長に要望書を出しています。住民からは「殿町の風情は松阪市が他の都市に誇る美しい町並みを形成しており、市民にとってかけがえのない共有の財産である」「この素晴らしい地域が破壊されないよう、松阪市の大切な財産を守るために、これからの松阪市の発展のため」市の積極的な関わりを求めています。市議会にも景観条例の早期制定などを求める請願を出しています。
そこで、貴省庁に次のことを要請します。
- 上記の実態について貴庁として早期に調査を行い、重要文化財を含む地域の歴史的景観を壊すことのないよう対策を講じられたい。(文化庁)
- 当該自治体も市民も知らないうちに建設計画が決まるという事態があります。歴史的景観をはじめ市民的な財産が残る地域への高層マンションの建設については、自治体等がいっさい関与できない現在の制度を改め、景観保存のための何らかの方策を講じられたい。(国土交通省)