東海での活動
【04.10.23】岐阜県高山市と清見村の台風災害実態調査
2004年10月23日、佐々木憲昭議員は、岐阜県の高山市と清見村を訪れ台風23号の被害にあわれた方々の要望や自治体の要請をお聞きしました。
高山市災害対策本部の説明を受ける
いっしょに行動したのは、大西啓勝県会議員、高山市のいしま明博市議、上嶋希代子市議、党地区委員長などです。
高山市では、市役所で概略の説明を受けたあと、土砂災害が発生した3ヶ所の現場に行き、被害の現状を視察しました。
裏山から押し寄せたの突然の土石流で、2人の死者が出た現場では、近所の方々が多数出て土石、流木、泥の除去作業をおこなっていました。
この場で2人が亡くなりました
土石流が発生した現場
クルマも押しつぶされて
また別の新興住宅地域で、土石流の直撃を受け半壊の被害を受けたお宅を訪問し住人の方からお話を聞きました。
ほんとうに突然、大きな岩と木が家の中に飛び込んできたそうです。壊れた家のなかに入らせていただきましたが、当事者の恐怖はたいへんなものだったと思います。
土石流の直撃で穴の空いた住宅
このような急傾斜地の危険ヶ所は、崩落しないように防災措置を施すなど、万全の対策をとらなければなりません。
引き続いて清見村に入り、村役場で助役さんや担当者から状況の説明を受け、被災現場を訪れました。
清見村で助役さんから説明受ける
この村では、河川の氾濫による被害が凄まじいものがありました。橋脚が上流から流れてきた木材などをせき止めているようす、道路が陥没している状況、川の流れが変わってしまったところなど、大変な被害が出ていることがわかりました。
陥没した道路
橋脚に流木が引っかかって
河川の氾濫で壊されたハイテク関係の工場を訪れ、驚きました。
かなり大きな工場が、流木などによって直撃を受け、ほぼ壊滅状態でした。そのすさまじさに、息をのみました。
ハイテク工場が河川氾濫で壊滅
その会社の社長さんが、「こんなことになるとは思ってもいなかった。これからどうしてよいかわからない。国会議員に、ここまで来ていただけるとは…」と、涙を流して感謝されました。
被害を受けた住民の皆さんや、工場の営業再開をどのように支援していくかが重要です。いまの制度には、被害補償という視点がありません。限界のある法制度を改善するとともに、緊急の支援を進めなければなりません。