憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【12.01.18】「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページ 連載コラム『国民の願い胸に』赤旗
野田総理は、民主党大会でこう述べました。――「出直しをして解散しろという野党に対しては、やるべきことをやりぬいてから民意を問うことをはっきり宣言したい」と。
1月24日召集の通常国会の会期は、6月21日までですが、野党が言うことを聞かなければ会期中に「解散するぞ」という脅しです。しかし、この“脅し”は、かえって反発を広げています。
もともと消費税増税は、「やるべきこと」ではありません。「4年間は上げない」と言っていた公約を真っ向から踏みにじるものです。しかも公約違反の「消費税大増税」法案を強行してから、国民に信を問うというのです。これも、順序がまったく逆ではないでしょうか。法案を出す前に、国民の信を問うのがスジというものでしょう。
野田総理の耳には、「これ以上負担が増えたら暮らしていけない」という国民の悲痛な叫びが聞こえないのでしょうか。
野田総理が、消費税増税に「政治生命をかける」と発言し、“猪突猛進”すればするほど、国民の批判はいっそう強まり、世論調査でも、消費税増税に反対する声は賛成を圧倒的に上回るようになりました。マニフェストで「消費税を10%に上げるべきだ」と煽っていた自民党も、「与野党協議」への参加をためらうようになりました。二大政党の行き詰まりも明白です。
いよいよ正念場。――私たちは、世論を背景に正々堂々と論戦を挑み、この悪法を絶対に阻止する決意です。
2012年1月18日記