憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【11.12.07】「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページ 連載コラム『国民の願い胸に』赤旗
国会は、12月9日に最終日を迎えます。
与党・民主党は、会期末になっても「ぜひ延長を」といいませんでした。これ以上続けると、防衛大臣や国家公安委員長のように、次々とボロが出るので、予定通り閉じてしまおうと考えたのかもしれません。
いつもそうですが、民主党は、自民党や公明党とウラでこそこそと相談して、国会があとわずかだから短時間で悪法を通そうと画策します。そうなると、国会の審議がないがしろにされ、議会の「空洞化」を招きます。
腹が立つのは、どさくさ紛れに原発輸出協定を強行したことです。日本と、ロシア・韓国・ベトナム・ヨルダンとのあいだの原子力4協定です。これらの国の原発計画に日本の企業が参入し、原子力関連資機材や技術を売り込むのがねらいです。
だいたい、いまだに事故原因も究明されていなにのです。それで、どうして外国に原発を売り込めるのでしょうか。私は、議運委員会で、原子力4協定を本会議の議題とすることを無期限に延期すべきだとの動議を出しましたが、残念ながら否決されました。
東電福島第1原発の事故原因の徹底的究明のために、国会内に原発事故調査委員会を設置することを決め、衆参の本会議で委員を選び、まさにこれから徹底した調査をおこなおうとしているのです。
このようなときに、なぜ、危険な原発を輸出しなければならないのでしょうか。到底、許されるものではありません。
2011年12月7日記