憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【11.11.02】「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページ 連載コラム『国民の願い胸に』赤旗
臨時国会の冒頭、衆院本会議場で野田総理大臣の所信表明演説と安住財務大臣の財政演説がおこなわれました。
総理の演説を聴いていて、私は、たいへん虚しい気持ちになりました。――野田総理の口から「希望の種」「希望の芽」「希望の花」など、「希望」という言葉が9度も出てきたのですが、それを裏付ける具体的な政策があまりにも貧弱だったからです。
それどころか、震災復興に名を借りた庶民増税の押しつけ、環太平洋連携協定(TPP)への参加、米軍・沖縄普天間基地の辺野古「移設」など、被災者・国民にとって災厄をもたらすものばかり並べられました。
しかも、震災復興を口実に15年間で11兆円もの庶民増税をねらう一方で、12兆円の大企業減税を企んでいるのです。
志位委員長は、代表質問でこう提案しました。――復興財源はある。米軍への「思いやり予算」や米軍基地関連予算、政党助成金を廃止すれば15年間で5兆円。法人税減税と証券優遇税制の延長という大企業・大資産家へのばらまきをやめれば25兆円を超える財源が生まれる、と。
――民主党が政権について2年。この間、自民党政治に「先祖返り」しただけでなく「自民党以上に悪くなった」との声も広がっています。財界・アメリカ直結の悪政と正面から対決できるのは、日本共産党しかありません。
私は引き続き、愛知の皆さんとご一緒に、雇用と福祉、平和のために全力で奮闘する決意です。
2011年11月2日記