憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【11.08.08】「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページ 連載コラム『国民の願い胸に』赤旗
会期末を迎えた国会は、与野党攻防が激化しています。
自民・公明は、民主の「マニフェスト」を徹底的につぶす方針のようです。――「子ども手当を廃止せよ、高校無償化を見直せ」と自民・公明に言われて、民主党はズルズルと妥協を重ね、ついにそれを受け入れました。赤字国債発行法案を通すためと言いながら、子どもの育成に関する大事な政策を、3党間の密室取引で“もてあそぶ”のは、あまりにも身勝手です。
私は、本会議の討論でこう言いました。――「自民・公明両党は、民主党に対して一つ譲れば『ふたつ譲れ』と言い、ふたつ譲れば『みっつ譲れ』と言って、マニフェストの完全放棄を迫りました。……民主党に問いたい。『国民の生活が第一。』という理念は、いったいどこに行ったのでしょうか。政策のすりあわせで自公政権時代に戻ったら、『魂』を売り渡したとしか言いようがないではありませんか」と。
このとき、期せずして民主党の席からパチパチと拍手が起こりました。党内の不満が広がっている証拠です。
日本共産党はこれまで、現金給付と保育園整備などの現物給付とのバランスをとって総合的に子育て支援に取り組むよう主張してきました。3党の間でそのような議論をした形跡は全くありません。
いつも国民の立場に立って頑張ることができる政党は、日本共産党しかないということが、今回もあらためて浮き彫りになりました。
2011年8月8日記