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憲昭からの発信

憲昭からの発信 − 寄稿文

【08.10.09】対応の手引まであるとは言語道断

「名古屋タイムス」『政論紙上バトル 愛知の国会議員が斬る』
愛知選出の若手・中堅国会議員による連載コラム
2008年10月9日


野党要求資料の自民「検閲」問題
 先日の議院運営委員会理事会で、自民党が各省庁に対して、野党から資料要求があった場合、事前に自民党国会対策委員会を通すよう圧力をかけていた問題について抗議し、説明を求めました。
 この問題は、農水省大臣官房総務課が作成した「資料要求への対応について」と題した内部文書で明らかになったものです。
 文書によれば「自民党国対から、内閣総務官室を通じて、別紙の通り依頼があった」として、野党から要求のあった資料について「定期的(1日1回程度)国対副委員長(筆頭及び農水担当)へ相談する」と指示しています。
 「(自)国対からの指示」と書かれた別紙には、「野党からの資料要求等については、各省庁限りの判断で資料を提出することは厳に慎み、自民党国対に予め相談すること」とまで書かれています。
 議運理事会で、自民党側は「量が膨大なのでなんらかのルールが必要だ」などと強弁しました。
 私は、「量が問題なのではなく、与党が資料の中身をチェックすること自体が問題だ」と主張しました。
 麻生総理大臣は、衆議院予算委員会で「事後でも事前でも同じだ」と答弁しました。これ自体、とんでもないことです。事後なら「報告」ですが、事前なら「検閲」になるではありませんか。
 「各省庁限りの判断で資料を提出することは厳に慎み、自民党国対に予め相談すること」と書いてあるのですから、出さないこともあるということです。
 農水省作成の文書では、「自民党国対が認めた資料は提出する」が、認められなかった資料は出さないということです。
 しかも、それを出すときは「担当課が提出可能なものに修正する」と書いているのです。
 私は、「与党が都合の悪い資料を腑分けしたり、修正するためのものだ」と厳しく批判しました。
 その後、「修正する」という文章は訂正することになったそうですが、その基本は変わっていません。 
 農水省の文書には、「手引き第16章2」などと書いています。これは、野党に対して提出する資料の扱いを書いた「手引き」が存在することを示すものです。
 私たちは、この「手引き」の提出を求めています。それとも、その「手引き」を出すかどうかも、自民党国対がチェックするのでしょうか。

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