憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【07.12.15】倫選特で質問――電子投票を国政に広げるのは時期尚早!赤旗
「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページ 連載コラム
2007年12月15日付
政治・倫理特別委員会で、電子投票制度を国政選挙にまで広げる電子投票特例法「改正」案について質問しました。
電子投票ではシステム・トラブルが多発しています。これを国政選挙に広げたら、一部でトラブルが発生しても全国的規模で影響が出て、選挙そのものの有効性が問われかねません。
私は、トラブルが起こって再選挙をせざるをえなくなった岐阜県可児市の例や、市議補選で電子投票を実施したら投票機の操作を途中でやめて帰った人が、13000人(投票者数の14%)にのぼった四日市市の例をあげました。
法案提出者の自民党の議員は、トラブルが起こっても「一部であり、全体の選挙結果には影響しない」と開き直りました。
私は、「たとえ一部でも、データが消えてしまうなどのトラブルが起こったら集計はできず、選挙が終わったことにはならない」と厳しく批判しました。
選挙は、民主主義の根幹であり、投票が公平・公正に行われなければ、その正当性が崩れかねません。
私は、「将来の可能性を否定するものではないが、現時点で電子投票制度はリスクが大きすぎる」と、現時点での国政選挙への導入はすべきでないと主張し法案に反対ました。
民主党の議員も、同じような問題点を指摘しましたが、採決になるとサッと「賛成」に回ってしまいました。私は、唖然としました。