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憲昭からの発信

憲昭からの発信 − 寄稿文

【07.10.28】新テロ特措法の質疑スタート民報

「愛知民報」『ともに歩む』
2007年10月28日


 今国会の最大の焦点は、言うまでもなく新テロ特措法です。
 17日昼に開かれた衆議院議院運営委員会で、与党側が「教、新テロ特措法が閣議決定されるので、明日、本会議を開いて趣旨説明と質疑を」と提案。しかし、この時点では、まだ法案が提出されていません。野党側は、「今夜、閣議決定して杉の日に本会議というのは無理な話だ。法案も見ておらず説明も受けていない」と反発しました。
 この間の国会質疑を通じて、給油流用疑惑などの問題が浮かび上がっています。「この問題をきっちりしてから新法の審議に入るのがスジだ。審議の環境が整っていない」と野党は主張しました。
 法案は、17日夜に閣議決定され、正式に国会に提出されました。今週23日に、衆議院本会議を開き、趣旨説明と質疑が行われることが合意されました。新テロ特措法案の本格的な質疑のスタートです。
 ところが、またまた新しい問題が発生しました。防衛省の守屋武昌前事務次官が、防衛省の受注業者で防衛専門商社の「山田洋行」の元専務とゴルフや麻雀を繰り返すなどの接待を受けていたことが分かったのです。もともと、官僚が利害関係者の接待を受けることは、自衛隊員倫理規定に反しているのです。
 審議の入り口で大問題が発生すれば、その処理に時間がかかるのは当たり前です。そうなると、福田総理が「逆ギレ」して「解散だ」と言えば、総選挙ということも絶対にないとはかぎりません。
 なぜなら、国会議事堂には「まさか」という、とんでもない「坂」があるからです。

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