憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【07.10.06】名工大第2部定員大幅削減について懇談赤旗
「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページ 連載コラム
2007年10月6日付
先日、名工大第2部の現状について、大学当局と学生のお話を聞きました。
働きながら学ぶことのできる名工大2部は、学費が半分。これが「教育の機会均等」を保障する上でだいじな役割を果たしてきました。
ところが、名工大当局はこの6月、2部の140人の定員を20人へ、7分の1に縮小する計画を勝手につくって国に提出しました。それを7月になって、はじめて公表したのです。学生や父母の批判にたいして、「もう決まったことだ」と耳を貸しません。
2部を大幅に縮小する理由として、大学当局が持ち出したのは、「勤労学生の数が減少したからだ」というのです。しかし、その数字は「正規雇用」だけをとったものだったので、正確なものではありません。
ほんとうに理由は、トヨタなどの大企業に都合のよい「産学協同研究」をすすめるために教員を配置したいからです。そのしわ寄せを2部にまわしているのです。
集まった学生たちは、働きながら勉強する上で2部がどんなに役立っているか、「縮小すると後輩が困る。家族も困る」と、話してくれました。みんな家族や後輩思いのすばらしい学生たちでした。一方的な縮小計画は、絶対に認めるわけにいきません。