憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【07.09.09】故宮澤喜一さんを偲ぶ民報
「愛知民報」『ともに歩む』
2007年9月9日
故・宮澤喜一氏の内閣・自民党合同葬儀が、日本武道館でおこなわれ、私も参列しました。
宮澤さんは、私の質問にたいして、はぐらかすことなく正面から噛み合った答弁をするなど、立場は違っても誠実な対応をする方でした。それに、保守のなかの護憲派としても存在感のある方でもありました。
葬儀場で配布された「故宮澤喜一元総理を偲ぶ」というリーフには、宮澤さんの書いた本から次の文章が引用されています。
「ものごころついてから成人するまで、思えば長い灰色の時代でした。……年とともに自由が圧迫されて、ついにまったく死滅するに至ったその苦しさ、それをどうにもできない憤激だけが、今日でも忘れることができません。……再び歴史の魔性に引きずられることがないために、われわれは憲法の言うように『不断の努力』をもって自由を大切にし、日本社会の活力を守ろうではありませんか」と。
この文章が書かれてから12年たったいまも、いっそう力強く新鮮に、私たちに呼びかけているように感じられます。安倍首相の立場とは、180度違いますね。
いよいよ正念場の国会を迎えようとしています。自由の制限につながるどんな兆候に対しても、断固たたかっていく決意です。