憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 談話
【07.05.10】村岡元官房長官の有罪判決について
自民党旧橋本派(平成研究会)の1億円ヤミ献金事件で、政治資金規正法違反(不記載)罪に問われ、1審で無罪となった元官房長官村岡兼造被告の控訴審判決公判が2007年5月10日、東京高裁で開かれ、須田賢裁判長は無罪判決を破棄し、禁固10月、執行猶予3年(求刑禁固1年)の逆転有罪判決を言い渡しました。一方、公判を通じて明らかになった自民党の不透明な政治資金については言及しませんでした。
村岡元官房長官の有罪判決について、日本共産党国会議員団金権・腐敗政治追及委員会責任者の佐々木憲昭衆議院議員は、次のコメントを出しました。
佐々木憲昭 日本共産党国会議員団 金権・腐敗政治追及委員会 責任者
2007年5月10日
1億円ヤミ献金事件で、政治資金収支報告書不記載の罪に問われていた村岡元官房長官にたいして、東京高裁は有罪判決を言い渡した。日本歯科医師連盟から自民党の派閥である平成研究会に対して1億円という巨額のカネがヤミで渡されたことが、1審2審とも認定されたことは、重要である。
しかし、この裁判で争われたのは、献金をヤミ処理した責任が誰にあるかという点だけである。この1億円が何の目的で渡され、何に使われたのかは、依然として明らかになっていない。
自民党は、これまで自浄作用を果たさないばかりか、国会の場でも関係者の証人喚問を拒否するなど真相究明を妨害してきた。その責任が、あらためて問われる。カネの力で政治をゆがめる体質は、なんら変わっていない。
わが党は、徹底した真相究明を求めるとともに、企業・団体献金の全面禁止、腐敗政治一掃のため、さらに力をつくしたい。