憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【06.03.02】消費税増税は“弱者直撃”赤旗
「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページ 連載コラム
2006年3月2日
谷垣大臣は、ことあるごとに「消費税の増税」を口にしています。
しかし、消費税がどんなに弱い者を直撃する税金か、その重大な性格をひた隠しにしたままです。
そこで私は、先日の財務金融委員会で、収入が低い世帯ほど負担率が大きくなるという“消費税の逆進性”について質問しました。
財務省が提出した資料でも、消費税の負担率は年収146万円の階層では、収入のうち2.9%を占めるのに対し、収入が2135万円の階層では0.8%でしかありません。
この事実をしめして、谷垣財務大臣に「逆進性があるのではないか」とききました。大臣は、「指摘は事実」としぶしぶ認めました。
そのうえで私は、消費税率が高くなるほど逆進性が強まることを示す独自の試算をしめしました。
年収200万円未満の世帯と1500万円以上の世帯の負担率の開きは、消費税の税率が3%のときには2.3ポイントですが、税率が10%になると4.6ポイント、16%になると7.4ポイントの開きになります。
谷垣大臣は「おそらくそういう結果になる」とのべました。
弱いものを直撃することが、これだけハッキリしているのですから、消費税の大増税など、絶対に認めるわけにはいきません。