憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【05.02.20】予算委がたけなわ民報
「愛知民報」『ともに歩む』
2005年2月20日
予算委員会の攻防も、いまやたけなわです。
しかし今年は、異例の事態となっています。自民党と民主党の議員が「政治とカネ」をめぐって、お互いに非難合戦を繰り広げているからです。
マスコミにも「暴露合戦」と指摘されるほどの過熱ぶりです。
民主党が、橋本元首相の1億円裏金事件や、杉浦正健官房副長官の収支報告書の矛盾をつけば、今度は自民党が、山梨県の教員労働組合の民主党一党締めつけ選挙や、自由党と民主党の合併前後の資金の流れを暴露するなどなど……。
委員会は、ヤジと怒号で質問が聞き取れないほどです。
しかしこれらは、「泥仕合」というよりも、指摘された点についてお互いにハッキリ説明しなければならない問題でしょう。
たまたま目にした「大分合同新聞」(2月13日)には、こう書いてありました。――「皮肉なことに自民党が、民主党にだって迂回献金や資金洗浄の疑惑があると主張するのは、妙に説得力がある。やっぱりカネの取り扱いには詳しいんだな、と思わせるからだ」。
うーん、これもなかなか「説得力」ある主張ですね。
根本にある企業団体献金の禁止なしには、「政治とカネ」の問題はいつまでも続くでしょう。この国会でも、日本共産党の存在意義がいっそう増していることを、予算委員会の席で痛感しています。