憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 寄稿文
【04.10.28】『党の問題』事実関係を明らかにすべき 予算委員会で日歯連事件について小泉首相に質問名タイ
「名古屋タイムス」『政論紙上バトル 愛知の国会議員が斬る』
愛知選出の若手・中堅国会議員による連載コラム
2004年10月28日
私は、衆議院予算委員会で、日歯連事件について小泉総理に質問しました。
橋本元首相が、日本歯科医師連盟から1億円ものヤミ献金を受け取っていた事件は、大きな衝撃を広げました。
ところが小泉総理は、「党の問題ではない」と言い切りました。
しかし、自民党の総裁をつとめたり幹事長をやったことのある人物が、直接かかわっていたのであり、党のなかで発生した事件です。党そのものの問題ではありませんか。
自民党総裁としてこの事件を調査し、事実関係を国民の明らかにするのは当然です。
また、起訴された村岡兼造元幹事長は、「証人喚問や参考人招致が決まれば、そこに出て、言い分を聞いていただき、解明をしていただきたい」と述べ、国会から要請があれば証言に応じる意向を明らかにしています。喚問は当然のことです。
同時に、小切手を受け取った現場にいた橋本龍太郎、青木幹雄、野中広務の3名、送った側の日歯連の臼田貞夫、内田裕丈、さらに逮捕された平成研究会会計責任者の滝川容疑者、1億円の処理の仕方について相談を受けた自民党の元宿仁事務局長も、証人として喚問すべきです。
私は、1億円ヤミ献金事件を糾明するため、当面、これら8名の証人喚問を検討すべきであると提案しました。予算委員長は、「理事会で協議する」と述べました。
「迂回献金」疑惑について、小泉総理は、本会議でわが党の志位委員長の質問に対し「迂回献金はあってはならないもの」と答えました。しかし、「ない」と言えるのでしょうか。
私は、具体的な事実を指摘しました。たとえば、石原伸晃前国土交通大臣のばあい、迂回献金と疑われて当然の資金の流れがあります。それは、あわせて4000万円です。
しかも、いちばん最初の平成12年の7月11日の1000万円の領収書には、薄っすらと「石原伸晃」と読める手書きの文字が書かれているのです。
書き込まれている文字は、それだけではありません。平成13年6月29日の500万円の領収書の欄外には、はっきりと「古賀」と書かれています。
小泉総理は「党にきちんと処理するよう指示している。調査の段階を見て発表する」と言いました。私は、これらの疑惑を含めて調査するかと聞きました。これにたいして、総理は「予算委員会の質疑の内容を受けて、幹事長に調査するよう指示している」と答えました。
そもそも、企業・団体からの献金そのものが、何らかの見返りを求めておこなわれるものであり、それ自体ワイロ性を帯びています。
このさい、政党助成金も企業団体献金も、全面的に禁止し、献金は個人の浄財に限る原則を確立すべきです。