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憲昭からの発信

憲昭からの発信 − 談話

【04.08.29】日歯連事件で旧橋本派会計責任者の逮捕について

党国会議員団金権・腐敗政治追及委員会責任者 佐々木憲昭 談話

2004年8月29日
 本日、東京地検が自民党橋本派に対する日歯連の一億円献金問題で、同派の政治団体「平成研究会」の会計責任者を政治資金規正法違反で逮捕したことは当然である。

 問題は、一億円が何の目的で献金されたのか、また、収支報告書に記載しなかった理由は何か、さらには一億円の使途は何かなどについて徹底的に究明することである。日本共産党は、国会の場で真相を解明することを要求する。

<解説>

旧橋本派会計責任者を逮捕
献金一億円を不記載
日歯連から元首相に渡る


 東京地検特捜部は二十九日、自民党旧橋本派(平成研究会)が日本歯科医師連盟(日歯連)からの小切手一億円を政治資金収支報告書に記載しなかったという政治資金規正法違反(不記載)の疑いで、同派の会計責任者滝川俊行容疑者(55)を逮捕、平成研事務所や同容疑者の自宅を家宅捜索しました。事件は自民党最大派閥をめぐる巨額ヤミ献金事件に発展。今後、旧橋本派幹部などをふくめた政界での責任追及が焦点になってきました。

 平成研の会計帳簿が改ざんされた疑いもあり、特捜部は証拠隠滅の恐れがあるうえ、不記載が故意だったとみており、同派会長だった橋本龍太郎元首相からも事情聴取する方針です。
 調べによると、滝川容疑者は二○○二年三月下旬、平成研が○一年七月上旬に日歯連から一億円の寄付を受けていたにもかかわらず、寄付の事実を記載せずに収支報告書を作成し、総務相に提出した疑い。
 一億円は、参院選公示直前の二〇〇一年七月、日歯連前会長臼田貞夫被告(73)と前常任理事内田裕丈被告(63)が都内の高級料亭で、橋本元首相と会食した際、小切手で提供。自民党の野中広務元幹事長と青木幹雄参院議員会長も同席したとされています。
 小切手は元首相の胸の内ポケットにしまわれ、滝川容疑者が換金して口座に入金した後、派閥の金庫に保管されました。
 日歯連と平成研は収支報告書にこの金を記載せず、平成研は事件発覚後の先月十四日付で報告書を訂正しました。
 また、規正法で備え付けが義務付けられている会計帳簿も書き直され、つじつまを合わせた疑いが特捜部の調べでわかりました。献金を記載しなかった日歯連も規正法違反に当たるとみて捜査しています。
 元首相は小切手について「思い出せない」などとしながら、派閥の会長辞任を表明。青木氏ら幹部も「いっさい覚えていない」などと、責任のがれの姿勢に終始しています。
(「しんぶん赤旗」2004年8月30日より)

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