憲昭からの発信
憲昭からの発信 − 談話
【03.12.29】新井正則衆院議員の逮捕について
党国会議員団金権・腐敗政治追及委員会責任者 佐々木憲昭 談話
2003年12月29日
新井正則議員の逮捕は、自民党の金権腐敗体質の根深さをあらためて示すものである。とくに問題なのは、逮捕容疑である買収の資金に政党助成金があてがわれた疑いが伝えられていることだ。買収自体重大な政治犯罪だが、それに国民の税金を使うなど論外である。この点を含め、自民党として全容を究明し、議員辞職を含め、政治責任を明確にすべきである。
<解説>
自民・新井衆院議員を逮捕
買収の疑い 総裁派閥から2人目
衆院選埼玉八区で初当選した自民党森派の新井正則議員(48)が選対幹部らに現金を渡し買収を指示した疑いが強まったとして、埼玉県警捜査二課は二十九日、公選法違反(買収)の疑いで逮捕しました。買収資金の原資は憲法違反の政党助成金です。
十一月の衆院選の選挙違反で当選した議員の逮捕は、愛知四区から自民党公認で立候補し、比例東海ブロックで当選した近藤浩被告(42)=議員辞職=に次いで二人目。ともに総裁派閥の自民党森派に属し、小泉首相、安倍晋三幹事長らが応援に入るなど派閥をあげて支援しており、小泉首相の責任は重大です。公明党は新井議員を推薦、同議員は街頭で「比例は公明党」と訴えました。
調べによると、新井議員は十月中旬ごろ、選対本部長で前所沢市議の砂川育雄容疑者(54)の自宅で、同容疑者に現金五百万円を提供。砂川容疑者が所沢市在住の有権者十八人に投票や票の取りまとめなどの選挙運動を依頼し、同月下旬ごろ計百八十万円を報酬として供与した疑い。
原資は政党助成金とされますが、自民党所沢支部の金銭出納帳に記載はなく、新井議員は投票後に警察の捜査が入ったことを受け、新たに金銭出納帳を作り直すなどの改ざんを秘書の村田登史容疑者(63)に指示、証拠隠滅を図りました。
これまで陣営幹部ら十七人が逮捕、起訴されており、同課は新井議員が買収工作の中心だったとの見方を強め、同議員宅を家宅捜索しました。
当初、「自民党の支部活動費として配った」と買収の趣旨を否定していた砂川容疑者は、「新井議員から現金をもらい、買収目的で配った。(金の出どころは)政党交付金だった」と認める供述をしました。
新井議員は「政党助成金を支部活動費として渡した」と趣旨を否認しています。
(「しんぶん赤旗」2003年12月30日より)