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　 日本共産党 衆議院議員 佐々木憲昭の
*--*--*--*　憲 昭 ｅ た よ り　*--*--*--* 2013/12/9　第536号
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◇◆本人がつづる今週の一言◆◇

　皆さんこんばんは。佐々木憲昭です。
　寒くなっていきましたね。明日は、風雨が強まりそうですから気をつけましょう。

　秘密保護法案は、与党の多数の横暴で強行された形になりました。まことに悔しい思いです。しかし、法案に反対する世論の高まりと運動の急速な盛り上がりは、少数野党の私たちを終始、励ましてくれました。深く感謝申し上げます。

　安倍総理は、先ほど開かれた記者会見で、国会審議が不十分だったとの指摘に「真摯に受け止めなければならない。もっと時間を取って説明すべきだったと反省している」とのべました。それなら、なぜあのような乱暴な強行採決をしたのでしょうか。

　12月5日（木）の参院国家安保特委員会における強行採決は、議会史上に重大な汚点を残しました。私もその委員会を傍聴していましたが、自民党の委員が立ち上がったあと、議場内は騒然となり野次と怒号が飛び交っただけで何も聞こえませんでした。
　後で明らかになった「速記録」には、「発言する者多く、議場騒然、聴取不能」などと記されているだけで、「動議」も「採決」の発言も、まったく記録されていませんでした。これで、どうして採決が有効だと言えるのでしょうか。

　その直後に、自民・公明両党は、秘密保護法案をただちに参院本会議に緊急上程することをねらいました。しかし、国民の抗議と野党の抵抗が強いため、5日（木）夜の緊急上程は断念せざるを得ませんでした。
　与党は、国会最終日の12月6日（金）に、参院本会議で強行することを狙いました。同時に、衆議院では6日（金）になって突如として「2日間の会期延長」が提案され、本会議で採決が強行されました。与党が、参議院での「不測の事態」（会期末までに採決しなければ廃案になる）に備えるためと称して押し切ったのです。

　私は、衆院本会議で「反対討論」に立ちました。衆院本会議では法案採決も閉会中審査についても終了しており、議案が何ひとつ残っていませんでした。会期を延長する理由はただひとつ、参議院で秘密保護法案を強引に成立させるためです。
　私は、「国民多数の声を踏みつけにした暴挙は、絶対に許されるものではありません。……この国会の会期をただちに閉じて、秘密保護法案は廃案にすべきであります」と主張しました。

　6日（金）の本会議での採決は、深夜の11時半頃までもつれ込みました。記名投票の結果、賛成130票、反対82票でした。民主、共産、社民、生活の各党が反対しました。衆院で「修正合意」したみんなの党と日本維新の会は退席。みんなの党の一部議員は、本会議に出席して反対しました。

　振り返ると、秘密保護法案の審議時間は、衆参合わせてわずか68時間でした。これは過去の重要法案と比べて極端に短いものです。たとえば、消費税増税法案は215時間、郵政民営化法案は214時間、教育基本法改定案は191時間でした。−−秘密保護法案は、これらの3分の1にすぎず、始めに採決ありきの強行路線だったことを示しています。

秘密保護法案は、与党の横暴で強行されましたが、法案に反対する世論の高まりと運動の急速な盛り上がりは、これからの日本の未来を築く新しい力、新しい戦線をつくりあげる基礎になるでしょう。ここに確信を持って進みます。

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